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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第七章 爆破テロ編
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第72話 愛利の能力

 愛利がいる高校でも中間テストが始まろうとしていた。成績トップを争っている、里美と春奈は今回もお互い負けまいと対立している。テストは明日から始まるので早めに下校した。そこで愛利が一人学校に残っていた。すると愛利は堂々と職員室に入り、各教科の担当の先生に出題されるテストの問題を教えてもらってメモをしていた。先生は普通に愛利に問題を教える。愛利はそれを紙に書き写して、全ての教科の先生から問題を貰った。しかしこんな堂々としていても誰も何も言わなかった。

 これが愛利の能力である。愛利は特殊な催眠を掛けることができ、一度に複数の人間を催眠にかけることが出来る。この催眠がかかっている時はその時の記憶が無くなるので、本人は何をしたのかすらも気付く事がない。


 全ての問題を書き写した愛利は家に帰った。部屋に戻るとそこには妹が寝っ転がっていた。妹の名前は梨香で3つ下で17歳である。


 「お姉ちゃん、今日はどうだった?」

 「明日テストだから、催眠で問題もらってきたよ。」

 「明日テストなんだね。」

 「そうだよ。」

 

 愛利の年齢は実は20歳で、高校は3年前に卒業していた。しかし現在梨香の代わりに高校に通っているのだ。


 「梨香もたまには学校にいったら?」

 「えー今更行っても意味ないよ。ほとんどお姉ちゃんが行ってるんだから。」

 「でも私も20歳だし、そろそろ制服も違和感が出てきてるし。」

 「その為にお姉ちゃんの催眠があるじゃない。」

 

 現在愛利は妹の梨香と二人で暮らしている。親は仕事の関係で家に来れない状態が続いていて、梨香の面倒は愛利が見ている。





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