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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第七章 爆破テロ編
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第71話 テスト

 2015年6月24日…さとしが通う学校では、中間テストが行われていた。みゆと恵美の点数の勝負も皆は注目していた。テスト期間中は午前で授業がおわり、午後からは各自自習という形で、学校に残ってするのも、家でするのも自由だ。おおよそ半数は家に帰り、半数は学校に残って自習をしている。

 

 みゆはさとしと一緒に帰って、いつも寄っていた店に再び顔を出した。店員もいつも来ていたカップルが戻ってきた為、安心した。さとしらは店員と少し話をしていた。店員はアルバイトでさとしの2つ年上の19歳の女性である。この女性も高校時代、付き合っていた彼氏がいた。毎日帰りに寄ってくるさとしらを見ていて懐かしんでいたのだ。しかし、先月くらいから、突然来なくなったのでもしかして別れたのではないのかと、少し心配をしていたのだ。今日久しぶりに来たので、その女性は内心ほっとしていた。


 店の店員と1時間ほど会話をして、そのままさとし達は町に行ってショッピングをしていた。学校帰りなので、町ゆく人はみゆの制服姿に振り向く。みゆはスタイルもよく、学校の中でも特に人気があり、時々スカウトもされることもある。高校生とは思えない美貌であり、制服を着ているとコスプレだと思われるくらいなのだ。早速歩いているとみゆに近づく男が2人いた。


 「なあ姉ちゃん、それってコスプレかい?」

 「何言ってんの、高校生だよ。」

 「またまたそんなこと言って、あれか、あの頃を思い出して的なやつ。」

 「さとしー。」


 みゆはさとしを呼ぶと、男達は去っていった。


 「お前一人では歩かせられないな。」

 「だって私可愛いもん。」

 「・・・・」


 まあ事実なので否定は出来ないが・・・


 久々にデートをした二人は夕方になり、テスト期間というのもあり、暗くなる前に帰った。みゆが帰ると察しが良い母親はさとしとデートしていたことを見抜く。


 「今はテスト期間中だよ、さとしとまた一緒にいたのね。」

 みゆはまずいと思い、必死に言い訳を考えていたら、予想外の言葉が母親から出たのだ。


 「まあ、あの子も悪い子じゃないし、みゆになにか危害を加えたりしないのなら、いいんじゃない。」

 「え、付き合っていいの?」

 「いいよ、どうせとっくに戻ってるんでしょ。」


 母親は全てお見通しだった。


 「うちのママって本当に分かんない。」


 と呟くみゆだった。

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