第70話 下準備
2015年6月14日…M部隊第3支部では、中層部の一人である道中太郎が今回8月1日に行われる「The Mutation」の管理を行うことになった。第3支部の講義室で新たに開発された対策グッズの紹介をムービーと合わせて説明していた。
道中太郎は身長が185cmで健太より5cm大きくて、体格も非常に良く、毎日トレーニングを欠かさずに行っている。道中太郎は、さとしが住んでいる隣の市の県立高校にいる道中里美の父親である。道中太郎は金属を操作することのできるムタチオンで、その確かな実力が認められ、幸子とならぶ中層部に選ばれた人物である。M部隊第3支部には3人の中層部がいて、運動機能を一定時間停止させることのできる吉川幸子と、金属を操作できる道中太郎ともう一人がいる。中層部以上はかなりの事が起こらない限りは直接動くことはない。
道中は今回開発された、体を一時的に麻痺させることのできる、ロケットランチャーを紹介していた。このロケットランチャーは殺傷能力は無いため、殺すことはできないが、体を麻痺させる特殊な毒薬が仕込まれており、この弾は毎秒100mで標的を追尾する機能を持っている。追尾機能は約1分間で、1分間は速度を維持することができる。実験映像では、標的に例えた車に向かって発射し、1分間はどこに移動しても必ず追いかけてくる。そして秒速100mというスピードでは車では逃げ切れず、すぐに着弾した。このロケットは機械などにも対応しており、いかなる乗り物であっても、一時的に動かすことが出来なくなる。具体的にどんな成分を使っているかは中層部以上の極秘であるため、下層部には教えられない。
一方のさとしは、開催される「The Mutation」が夏休み中の8月1日ということもり、祐也にも来れないかスカイプで話をしていた。
「今からおよそ2ヶ月後の8月1日に開催されることが決まった。この時は祐也たちも夏休みに入ってるだろ、予定が空いてるようなら来て欲しい。」
「おう、一応夏休みはバイト尽くめになるが、この時は空けておくよ。」
さとしもこのようなイベントは初めてである為、ネットなどで何があるのかを調べていた。
「The Mutation」開催まであと48日である。




