第67話 優秀な生徒
さとしが居る町の隣の市に、県内でもトップクラスの偏差値の県立高校がある。その高校は部活でも、インターハイ出場や、全国で優勝経験もあり、かなり評判が高い高校である。生徒数は1000人を超えており、学年ごとに10クラスはある。そんな大きな規模の学校でもトップクラスの成績を持つ3人の女子生徒がいた。
「勝ったー890点だよ。」
「1点差なんて、対して変わらないじゃん。」
「その1点差で春奈は順位が3位で私は2位だからね。」
テストは全10教科あり、里美の合計点は890点だった。しかし、そんな2位と3位の二人だが1位の愛利は圧倒的な点数だった。2位の里美は愛利に点数を聞く。
「愛利は何点だったの?」
「え、そんな言えないよ。」
「どうせ1位なのは知ってるんだから見せてよ。」
「あ、こら・・・。」
里美は無理やり愛利の合計点を見ると、なんと975点で、平均点が97.5点と、ほぼ満点と言っても過言ではい点数だった。
「さすが、全国模試1位の愛利さん。」
「私も里美らとそんなに変わらないよ。」
「でも愛利はスポーツも万能だよね、可愛いし。」
校内成績トップを争うこの3人は2年生で、同じクラスにいる。1位の山下愛利は、スポーツも勉強ともに、トップで学校のアイドル的存在で、男子のみならず、女子にも大人気だ。たまにサインを貰おうとする男子も現れるが、ちゃんと書いてくれるのだ。先生は東京大学を勧めているが、愛利は就職するつもりだ。
次に争っているのが、道中里美で愛利に唯一、国語のテストで勝っている。里美は父がなんと第3支部の中層部なのだが、里美が小さい頃に離婚しているため、里美自身は自分の父が第3支部に勤めているのは知らない。
里美の次に争っているのは前山春奈で、よく成績争いで、対立するが本当はすごく仲が良いようだ。いつも喧嘩腰なため、周りからは仲が悪いと思われているようだ。
「また君ら三人がトップ3です。」
そう言うのは愛利たちの担任の吉村大樹だ。吉村は主に理科を担当していて、物理や化学を教えている。吉村は現在富山大学にムタチオンの研究をしている、ちえこの元担任だ。
そのちえこと、さとしの親戚のたかしは付き合っているので、世間は意外と狭いのが分かる。




