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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第七章 爆破テロ編
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第68話 恒例イベント

 全国の都道府県で、年に1度行われるイベントがある。そのイベントは「The Mutation」という、M部隊第3支部が開催しているイベントだ。毎年行われる場所は違い、2014年は大阪で行われた。このイベントは、ムタチオン特別対策部隊、通称M部隊が、ムタチオン対策の為に開発された特殊なテクノロジーを一般公開をし、販売などもしている。

 近年ムタチオンによる犯罪などが多いため、一般の人にもムタチオン対策を出来るようにと、M部隊が2010年に一部の対策グッズを一般向けに販売する事にした。このグッズはたちまち売れて、今や若い女性などに人気がある。

 テクノロジーは年々進化しており、これによって捕らえられたムタチオンも少なからずいる。しかし、極秘で使用されている無効化剤などの強力なテクノロジーは公開していない。


 その「The Mutation」が2015年の夏に新潟で行われる事になり、さとしは健太とそのイベントに関して話し合っていた。


 「おい健太、新潟で開催されるそうだ。」

 「まさかの新潟でか、これはちょうどいいな。」

 「これは俺らもいかないといけないな。」

 「そうだな、どんな物が開発されていて使用されているのかを把握しておかないとな。」

 「ただ、入場料が1500円とちょっと高いな。」


2015年6月8日…さとしはいつも通り学校に行って、1日を過ごした。相変わらずみゆとは一切話さない状態が続いていた。周りの生徒も察してもはや話題にしなくなっていた。しかし、みゆは毎回さとしが帰る度にさとしの肩を軽く叩いて行くのだ。この無言のやりとりが1週間も続いていたが、何度かするうちに、これはモールス信号だということが分かった。この学校では無線などの教科もあり、モールス信号についての授業もしていた。ある程度の知識があるので、さとしは毎日少しずつ送る信号を繋げていき、今日ついに答えにたどり着いた。

 無言のやり取りが終了したのだ。

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