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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第六章 誘拐編
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第56話 追跡システム

 みゆの捜索のため、健太と祐也を呼んで家で話し合っていた。さとしは富山にいるちえこに東京に送るように家に来るように頼んだが、東京だけでは情報が少ないのでただ行くわけにも行かない。そこで、祐也の父に人工衛星でムタチオンが大きく移動した痕跡はないかを聞いた。祐也の父はM部隊の高層部で、高層部以上に与えられる特権を利用してみゆを誘拐した吉本の居場所を突き止めようとした。祐也が父から聞いた事を話す。

 「まず札幌から函館へ今朝に移動したムタチオンが一人、大阪市から守口市まで移動したのが今日の昼、そして新潟から東京まで一気に移動してるのが今晩。」

 新潟から東京まで移動してるのは明らかに吉本しかいないので、新潟から東京まで移動したムタチオンのルートを追跡して、さらに誰なのかも特定した。

 「結果が出たぞ。今晩新潟から東京まで移動したムタチオンは、危険指定されている吉本八郎だ。さらに100万円の懸賞金もかけられてる。」

 「なんてことだ・・・」

 この名はさとしも聞いたことがあった。日本では割と有名なムタチオンである。さとしはついに危険指定のムタチオンにも目を付けられたかと悟った。

 「とにかくちえこさんが来たらすぐに東京に向かってもらう。今回は今までのムタチオンとはレベルが違う。学校に襲撃したムタチオンや、名古屋を襲ったムタチオン、今回は危険指定されていて、さらに懸賞金も掛けられている。」

 「中層部以上に目を付けられているレベルってことだな。」

 「とにかく、みゆは俺らの大事なメンバーの一人で、俺の大切な彼女でもある。危険指定されていようがなんだろうが、行かないといけない。」

 さとしらはちえこが来るのを待った。



「ムタチオン」初投稿から1年です!

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