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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第六章 誘拐編
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第55話 各地を探して

 吉本はいつしか吉本グループと名乗るようになった。吉本はムタチオンを探すために海外まで出たが、中々見つからなかった。南米のとある村で何やら騒動が起きているのを見つけ、吉本はそれを見に行くと明らかに人間の攻撃ではない、ムタチオンが暴れていたのだ。そのムタチオンは身長が185cmの長身だった。その男が腕を大きく振り回した。すると、突然竜巻が起きて周りの民家や人などが吹き飛ばされた。それを見ていた吉本はその男に尋ねる。

 「俺の名はローリング・スマッシュだ。竜巻を起こせる能力を持っている。」

 「そりゃー都合がいいぜ。俺も今強いムタチオンを探していたとこだ。」

 「そうか、目的はなんだ?」

 「俺と組むんだ。」

 「それは断る。」

 「なぜだ?」

 「俺と組むのならいいけどな。」

 二人は対立した。互いに手を組むなら良いと言うが、吉本は当然引くはずがない。

 「俺は今この能力を使って、世界を取ろうとしている。まずは小さな村から試しに潰してみる。俺の竜巻は毎秒120mの暴風を出せる。そこらの建物は一瞬で吹き飛ぶ。」

 吉本はスマッシュに手を組まないか何度も聞くがスマッシュは聞かなかったため、吉本はスマッシュと戦う事にしたが、圧倒的な力の差があり、吉本は諦めた。世界のレベルを思い知った吉本だった。

 それから5年の月日が流れたが、未だに見つからない状態が続いた。吉本の仲間たちは通常の活動を行っているが、最終目的の日銀の計画が延期されようとしていた。そこで仲間の一人が吉本にテレビを見せた。そのテレビには、ディズニーランドに竜巻が押し寄せている映像だった。建物の外壁が飛んだり、アトラクションが中止になったり、かなりの広範囲の竜巻だった。吉本はこんな所に突然の竜巻は不自然と思い、5年前の南米で出会ったローリング・スマッシュを思い出した。

 「あいつ、ついに日本まできたのか。」

 しばらく見ていると竜巻はみるみる減少していき、竜巻は無くなった。吉本はそれを見て驚く。

 「なんだと?」

 「どういうことなのでしょうか?」

 「分からん、あとで映像解析してくれ。」

 映像解析を済ませてみゆだと特定した吉本は、みゆを重要な人材に入れることにした。

 「しかし、まだ高校生ですよ。」

 「だから誘拐するんだ。普通に日銀を襲うから手を組んでくれとか言っても応じるはずがないからな、無理やり奪うのが手っ取り早い。だが、油断するなよ、仮にもスマッシュの竜巻を止めるほどの実力を持っているムタチオンだ。」

 こうしてみゆを誘拐することにした。

 話が終わり、みゆは納得した。

 「だから私を連れてきたんだ。でもね、こういう事して後でどうなるか分かってるよね。」

 「川田みゆ、見かけによらず強い精神を持ってるようだ。」

 みゆはどこか余裕がある顔をしていた。



「ムタチオン」初投稿から1年です!


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