↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第六章 誘拐編
PR
53/274

第53話 簡単

 「刺激がある生活がしたい。面白い生き方をしたいぜ。」

 吉本はまず周辺の小さなスーパーなどから強盗をしてみる。吉本はレジ打ちの店員にナイフを突きつけて、金を出すよう要求した。もう一人店員が来て落ち着かせようとしてきたが吉本はもう一人の店員の頬を触って高熱を出させた。店員は倒れてみるみる顔色が悪くなっていった。それを見たレジ打ちが驚いて、すんなり金を渡してしまった。この時手に入れた金額は2万4000円だった。

 「俺の勤めていた会社の1日よりあるぜ。」

 吉本は素早くそこを立ち退いて、5kmほど離れたコンビニに顔が分からぬよう帽子とマスクとサングラスをして、コンビニの強盗をした。さっきのスーパーでやったのと同じように能力を使った結果、すぐに金を渡した。

 「3万か。」

 吉本は次から次へと、1週間に1回は大型のスーパーも襲うようになっていった。この事はたちまちニュースになり、警察が総力を上げて捜査している。目撃者の情報によると、ムタチオンという噂も流れており、M部隊も捜査に出るようになった。

 かなり騒がしくなってきたので吉本は一旦強盗は控えるようにした。それでも既にスーパーを10件、コンビニを5件、合計で30万円を1ヶ月かけて奪った。吉本は仲間を集めるにはそれなりに報酬を与えないと行けないのでその報酬金を貯めていたのだ。そして1ヶ月計画を立てて支店銀行を強盗することにした。この時仲間を一人集めていたので初めて2人がかりの強盗をする。銀行の閉まる時間が近づいてくる頃に銀行に入り込んで早速職員を能力で倒す。そして仲間がナイフで職員を切りつけ、すばやく金を要求する事もなく自ら金庫に行って、脅して開けてもらい、現金1000万近くを奪った。銀行を出る直前に警察が来て、吉本らを取り囲んだ。吉本は能力を使い警官の一人を42度を超す熱を出させて死なせてしまった。それを見た警官はM部隊に緊急要請をし、それに気付いた吉本は6人いる警官を全員高熱を出させた。そのすきに用意していた盗難車でその場を去った。

 銀行から10km離れたところで盗難車と自分の車に乗り換えて、隠れ家に向かった。報酬は30万円ほどで、銀行は30万、コンビニは10万、スーパーは5万と、報酬金額を指定した。闇のルートでこのような活動をしている者を募集した。

 「意外と簡単に金が手に入るじゃないか。ムタチオンってだけで、みんな金くれるし。」

 この時で吉本は1200万円ほどの金が集まっていた。仲間が増えれば増えるほど、金もよく集まるようになり、月に1000万近くは儲けていた。そして吉本は隠れ家に仲間を全員集めて、長期に渡って行う計画を説明した。

 「俺たちの最終目標は日本銀行を襲撃することだ。そしてM部隊の第3支部を乗っ取ってこの国は俺たちの物にする。今やっている活動もその計画の前置きだ。」

 それを聞いた仲間はどよめくが、報酬金額を聞いたら仲間たちは賛同した。

 「この最終目標を果たしたら、お前らは引退して、裕福な暮らしをしてくれ。その後は俺だけでやるから。報酬は1人1000万ずつだ。」

 「それだけ当たるのなら文句はない。10年以上かかってもいいだろう。」

 「しかしそんなに金はあるのか?」

 「心配には及ばない。日銀の金庫はそこら辺の銀行とは桁が違う。ざっと億単位だろうな。」

 こうして吉本の15年の計画が始まったのだ。



「ムタチオン」初投稿から1年です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。