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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第六章 誘拐編
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第48話 行方不明

 さとしの家には今日は祖父がいるので、風呂は早めに上がるように言われたのでさとしは早めに風呂を上がった。部屋に戻って一息付こうとすると、みゆの母親から電話が掛かってきた。さとしの携帯にはみゆの母親の番号も入っている。こんな時間に何かあったのかと思い電話に出ると母親はすぐに話し始めた。

 「みゆが帰ってこないんだけど、そっちにいる?」

 「みゆなら夕方5時頃別れたよ。」

 「今8時だよ、こっそりやってるの知ってるんだから。」

 「たまにしてるけど・・・いやいやみゆは本当に来てないよ。恵美の家にとか行ってない?」

 そう言われて母親は恵美の家に電話をしたが、恵美の家にもみゆは来ていないそうだ。他にも友人宅を探したがどこにもみゆはいなかった。この情報はすぐに健太にも届いた。健太とさとしは電話で話していた。

 「もう11時だぜ、これ普通じゃないぞ。」

 「何かあった可能性があるな。俺夕方別れた所に行ってみるよ、何か分かるかもしれん。」

 「分かった、気をつけろよ。」

 そう言ってさとしは夕方みゆと別れた所に向かった。

 5月14日…日付が変わってもみゆとの連絡も無いので、母親は捜索を頼んだ。同じくさとしはみゆと別れた場所に向かっていた。いつもより警察の巡回が多いことに気付いたさとしはすぐに捜索を始めていると判断した。

 「おいおい、事件性が無いと動かないぞ警察は。」

 さとしはこれはかなりまずい事態だと察知し、別れた曲がり角に到達した。すると、緊急時にその場に落とす赤い紙の切れ端が落ちていた。これを見たさとしは間違いなく事件に巻き込まれたと判断し、すぐに健太に連絡した。赤い紙が落ちている時点で何かあったということになるからだ。みゆは声を掛けられた時に万が一の為に赤い紙を準備しておいたのだ。案の定みゆの嫌な予感が当たったようだ。さとしはみゆに連絡するが繋がらない。みゆの携帯の電源が落ちているのだろう。この状態では何も分からないのでさとしは一旦家に戻って学校で健太と話し合い、そして三重の祐也にも新潟に来れないか交渉し、祐也は金曜の夜中になるが、来れると言ったので、金曜の夜に健太と祐也と集合してみゆの行方を追うことにした。

 「一体どこに行ったんだ。」

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