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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第六章 誘拐編
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第47話 襲撃から1年

 2015年5月13日…休みボケでさとしら生徒は皆寝ぼけていた頃、健太が今からおよそ1年前の2014年6月にさとしが通う高校で里山ひろしが復讐に襲撃した事件からおよそ1年が経とうとしていたので話をした。

 「あの時は正直終わったかと思ったぜ、なんせムタチオンの襲撃だからよ。」

 「当時はまだ健太はM研のメンバーじゃなかったからな。」

 「でもあの時一体何が起きたんだ?」

 当時みゆが高速移動を使い、里山を吹き飛ばしていた為、さとし以外何が起きたのかはよく分かっていなかったのだ。そこで初めてさとしは健太に説明した。

 「あの時みゆが、高速移動を使って里山を吹き飛ばしたんだ。」

 「そうだったのか!」

 生徒たちもトラウマになったあの事件はその月が近付いてきた頃再び生徒の記憶から蘇った。当時1年生だったさとしは、今年の1年生はこの事件を知らないため、1年にこの事件の事を話すが誰も信じてくれないそうだ。先生もこの事件はもみ消したので、全くその話については触れなくなっていた。

 学校の帰り、さとしはみゆと一緒に電車に乗って帰った。この電車はいつも乗るときに思い出す。高校の体験入学に行くときに電車の事故でお互いが出会ったからだ。駅を降りてみゆとさとしは別れた。しばらくして、みゆの後を付ける男がいた。それに気付いたみゆは曲がり角で待ち伏せし、その男と目があった。

 「なんか用?」

 すると、さらに後ろからも男が抱きついてきてスタンガンで気絶させられてしまった。みゆはとっさに赤い髪の切れ端をその場に落とした。みゆはそのあと車に乗せられてどこかに連れて行かれた。まさに一瞬の出来事であった。

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