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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第六章 誘拐編
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第46話 竜巻を止めた少女

 2015年5月12日…連休があけて数日が経った頃、東京のとある裏アジトで、4月のディズニーランドの竜巻で、数々の投稿された動画を見ていた男がいた。その男はディズニーランドで発生した竜巻が突然消滅する様子の動画をくまなく分析し、突然消滅した原因を突き止めようとしていた。

 「ここだ、この時に竜巻の中に誰かが入っている。」

 みゆが竜巻を止めるために竜巻に高速移動で入ろうとしている瞬間が動画に写っていたのだ。動画を解析して、スロー再生して、その人物を割り出そうとしていた。

 「ここで止めろ。」

 よく見ると、長い髪に、制服のスカートと思われる物が写っていた。

 「高校生の可能性があるな。」

 さらに解析を行った結果、みゆの来ていた制服を特定することができた。

 「一致しました。新潟の公立高校です。」

 「でかしたぞ。」

 男は解析したみゆが写っている動画を画像に変えて、男は動き出した。男の名は「吉本八郎」で通称吉本グループを名乗っているテロ集団だ。吉本は過去に数々のテロ行為を働いており、M部隊の危険指定リストにも登録されていて、指名手配もされており、100万円の懸賞金が掛けられている。吉本は46歳で、子供もいる。家族には転勤で全国を回っていると話している。身長は180cmと中々スタイルも良い。吉本はみゆを特定して、みゆがいる新潟に向かった。

 「いい人材を見つけた。これで我々の計画を進める事ができる。」

 吉本は車に乗り込み新潟へと向かった。

 長野県の人里離れた場所に精神病棟があった。そこには涼太が入院させられていた。退院はいつになるかは未定で、涼太はかなり気性が荒くなっており、食事する時も指を噛み付いたりしてきたので、口も塞がれて点滴で栄養を補給している状態であった。排泄も管により出しているので、24時間ずっと拘束されている状態である。ここまで酷いのは初めての経験だという。涼太の母親も面会に来ても全く話にならないのだ。さとしやみゆも心配しているが、さとしらにもどうすることも出来ない。学校では亮太は親の都合で転校したと話になっている。あまりにも急な話で皆は驚いている。全く連絡も無いので不自然に思い始めている生徒もいたが、先生は転校したと言うだけ。さとしらは知っているが言えるはずもなかった。

 「涼太をなんとか退院させる方法は無いのか。」

 「精神病棟は通常の病院とは違うから向こうが良いと判断しない限り退院は無理だ。俺たちにはどうすることもできん。」

 涼太もM研の重要なメンバーの一人だ。さとしは出来るだけ早く涼太を退院させたかった。

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