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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第五章 ゴールデンウィーク編
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第45話 各地の支部

 さとしは新潟に帰ってきて、みゆとデートをした。次の日は健太とみゆと祐也が集まって世界中の危険指定や重大危険指定、各支部の確認をすることになった。

 「まずM部隊の支部だが世界に30個あり、本部はアメリカにある。これまでに本部が自ら動いたという例はまだ1件しかない。それは今から30年前の1985年の話だ。ある人物がアメリカのFBIを襲撃したおかげて本部の最高層部1人と高層部2人が直接その人物を止める為に動いた。しかしその襲撃犯は捕まえられず現在も逃走しているそうだ。」

 「恐ろしい話だな。本部の幹部クラスが3人揃っても捕まえられないとかどんな奴だよ。」

 「さあな、ただ言えるのはこのレベルの重大危険指定が世界に5人もいるということだな。」

 FBIを襲撃するほどの危険性を持つ人物が世界に5人もいるという。この5人は未だに捕まっていないので恐ろしい話だ。危険指定は世界で10人指定されている。ムタチオンは世界で数千人いるが、その数千人の中でもこの15人は最も危険だとされているムタチオンである。そして最近だと、さとしとみゆが第3支部の下層部3人を潰してしまったおかげて実はさとしらも危険指定されてしまっている。しかし、世界の危険指定に比べると支部はまだそこまで危険な目では見ていないようだ。

 さとしはもらったリストで各支部の一覧をみゆと健太に教えた。


 ロシアのモスクワにある第2支部では、さとしらによってロシアに送られてしまった元第3支部下層部3人のセラピストが現在は第2支部の下層部として働いている。この3人はさとしらの事を話してしまい、第2支部の高層部のウラジオ・ドッペルは、現在治安が悪くてムタチオンの犯罪が深刻化している南アフリカのヨハネスブルグの第7支部の中層部にそれを伝えていた。第7支部は中層部が一番偉くて、高層部がある支部は本部と第1支部から5支部までの6つの機関である。高層部がある支部はより優秀だということになる。


 アルゼンチンのブエノスアイレスにある第21支部の中層部のセブンスター・メビウスは、最近人工衛星のムタチオン監視が全く役に立ってないと、バンクーバーの第9支部の中層部に文句を言っていた。それに対して第9支部は21支部が管理する監視衛星については、ワシントン州の第1支部から譲り受けて、ブラジリアの第11支部が試験運転を行ったため、精度が落ちていると言い訳をしていた。第11支部は個々で見れば優秀な部隊がいるが、総合的にはあまり評判が良くないそうだ。


 エジプトのカイロにある第6支部は現在人手不足で、通常部隊が1万人いるロンドンの第4支部に少し人をくれないか交渉をしている所だ。


 祐也は各支部の現状を皆に伝えた。さすがは高層部の息子であって、情報量が違った。

その後、M研メンバー達は連休最終日までさとしの家に泊まり、夕方各家に帰った。

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