第42話 香代子の悲劇
2004年3月…三重県の市内で、優秀な刑事がいた。その刑事の名は山根純太郎で数々の難解な事件を解決してきた。純太郎は久々の休日で、子供たちが行きたがっていたディズニーランドへ皆で行くため、飛行機で東京へ向かった。妻は香代子で、2人の小1と小2の息子がいる。皆でディズニーランドに行くのを子供たちは待ち望んでいた。
純太郎たちは、飛行機に乗り、東京へと向かった。離陸してからわずか10分後の出来事だった。純太郎たちが座る席から2つ前の席の2人組の男が立ち上がり、突然刃物を取り出しハイジャックをしてしまったのだ。純太郎は刑事でもあるので、犯人を刺激せず落ち着いて説得を試みたが、犯人は純太郎の事を知っていたため、焦った犯人は純太郎に切りつけた。香代子はそばに行こうとするが純太郎は来るなといい、純太郎は犯人の1人を取り押さえた。するともう一人の犯人が純太郎の息子2人を人質にしてしまった。
「抵抗するとお前の子供の命はないぞ。」
香代子はやめるように言ったが犯人は問答無用で息子2人を刺した。辺は騒然として、犯人は次々と客を刺して行った。
「人質ならいくらでもいるんだぜ。」
それを見て純太郎は黙ってはいられず犯人に突進して犯人を取り押さえた。周りの客に協力してもらって犯人を拘束した。しかし負傷者が多数出ており、香代子は看護師でもあったため、息子達の応急処置をし、客達の手当も行った。しかし、一人の犯人が拘束を解いて純太郎の背後からナイフを突き刺した。刺し口から大量の血が出てきた。
「優秀な刑事って言ってたが、そんなもんか。」
犯人は妻の香代子に向かって来て香代子を奪おうとした。息子たちがそれを必死に止める。
「ママをどうするの。」
「うるせーなガキが。」
その時犯人は息子達にもナイフを刺した。二人とも急所に達していて、即死であった。
ハイジャックの知らせを受けて飛行機は緊急着陸をした。ハイジャック犯は計画と違う事に焦り急いで飛行機から脱出しようとするが、警察部隊が駆けつけてすぐに逮捕された。
香代子は軽傷で済んだが、純太郎と息子二人を失ってしまった。香代子は母親に泣きついた。家族皆でディズニーランドに行くことは出来なかった。その2日後、香代子の腹には3人目の子供がいたということが分かった。
それから11年がたち、子供は10歳になり、小学4年生になった。娘の名前は麗美。現在は母親と2人暮らしである。麗美は一度もディズニーランドに行ったことがなく、麗美はディズニーランドに行きたいと言っていたが、香代子が経験したあの悲劇のトラウマがあるため、中々行こうとはしなかったが、息子たちが行きたいと言っていたディズニーランドを今度は娘を連れて息子たちの分も連れて行くと決めた。麗美にはこのことはまだ教えていないが、大きくなったら香代子は麗美にこの出来事を教えるつもりだ。
あの悲劇から11年がたち、再び同じ空港からディズニーランドに行くことにした。空港までは距離があるため、バスに乗って行くことにしたが、今度はバスでジャックされてしまった。香代子は当時の記憶が蘇りあの時に多くの人が殺されたハイジャックと状況が似ていたので、もうこれ以上被害を出すわけにはいかないと思い、自分の携帯ではないのに自分ものものだと言ったのだ。




