第41話 白昼のバスジャック
さとしらがのるバスがジャックされ、運転手はその指示に従いバスを走らせる。バスにはこのような事態も想定しているので、緊急の通報ボタンを押した。即座に警察に伝わり、バス会社にも伝わった。警察は緊急配備を行い、すぐさま交渉役やら機動隊を出動させた。バス会社はさとしらの乗るバスの運行経路と時間から国道を封鎖することにして、犯人を捕らえる作戦だ。犯人は女性客にナイフを突き出す。女性は助けてと言うが男は黙れと言う。男は自分の携帯でテレビを付けると、すぐにバスジャックの速報がやっていた。男はさらに興奮して、運転手にナイフを突き出す。
「勝手に通報するんじゃねー。」
しかし男はすぐに冷静になり、マスクを外した。すると男の歯に鋭い牙があった。男は牙の能力を持つムタチオンで、その鋭さは骨まで食いちぎることができるそうだ。乗客はますます騒ぎ出した。一人の女性が大きく騒ぎ出し縛られている手を必死に解こうとする。すると男は女性に近づいてきた。
「そんなに解きたいのなら解いてやる。」
男は女性の腕に噛み付いて女性の右腕を引きちぎった。腕からは大量の血が噴き出し、女性は大きく叫ぶ。横にいる女の子がそれを見て泣き出す。
「ママー。」
女の子はその女性の母親だった。男はそれを見て女の子の首を噛みちぎった。男のあまりにも残虐な行為で騒いでいた客も一気に黙り込んだ。
「変な真似をしてみろ、全員俺が噛み殺してやる。」
それを見た運転手はこっそりバス会社にメールして、封鎖をするのは止めるよう、警察に指示をしてもらった。この現状をこっそり運転手はメールで打ち込みバス会社に報告をした。幸い男は乗客に集中していて、運転手の視界には入っていない。
一方、新潟でこのニュースを見ているみゆは、既に乗客が2人負傷しているとの情報があり、みゆは思わずさとしに電話を掛けた。乗客全員の携帯は床に置いてある。そしてさとしの携帯が鳴った。男はそれを見て誰の携帯かを聞くがだれも答えない。男はさとしの携帯に出る。みゆは知らない男の声で、すぐに犯人だと察知した。男はなぜ電話の相手がこの状況を知っているのか気になり、メールを確認する。すると緊急時の送る暗号があり、男は再び発狂する。男は乗客にナイフを突き出し順番に自分の携帯かを聞出し始めた。男は順番に聞いてくるが誰も違うと言う。すると違うと言った客に噛み付いた。男はこう言う。
「名乗り出ないのなら自分のせいで全員死ぬことになるぞ。」
最悪の状況だった。さとしは必死に解決策を考える。
「私です。」
名乗り出たのは腕を噛みちぎられた女性客だった。さとしもこれは想定外でもはやどうなるか予想も出来なくなってしまった。




