第40話 どっちもどっち
一方の祐也の家に向かっているさとしだが、まだ時間があって暇になってきたので、さとしはネットを見ていた。祐也はチラッとそれを見ると祐也はそれに反応して、さとしに問いかける。
「お前何見てんだよ。」
さとしは瞬時に消したが祐也に携帯を取られてしまった。祐也は検索履歴を見るとさとしの履歴にはかなりヤバイものが検索されていた。祐也はさすがに引いてしまうが、さとしも祐也の携帯を取って履歴を見るとなんと、さとしといい勝負の検索履歴だったのだ。
「人のこと言えないじゃんか。」
「男は皆そういうもんだぜ。」
するとさとしは開き直ったのか普通に変態な会話を始めた。さとしも一度はこういう会話を堂々としてみたかったのだ。祐也もかなりの変態だったそうで、しまいにはどっちが変態なのか争いが始まった。さとしは変態用語の意味を話せるか祐也に問いかける。中々マニアックな言葉も知っていたので、さとしは盛り上がった。
「じゃーエッチの語源知ってるか?」
「それくらい知ってるよ。変態のローマ字の頭文字を取ったのがエッチだ。」
「じゃー紀元前にオナンという人物が人類史上初と言われるある行為をしたんだが、それは何だ?」
「ふっ簡単だぜ・・・」
5分ほどすると、バスは国道に入り、あと20分ほど走ると家につく。ここから祐也の家までおよそ20分はバスは停車しない。するとその男は立ちあがり、突然運転手にナイフを突き出し、バスジャックを始めた。乗客は騒ぎ出した。客は男性の大人が7人で、女性が1人で、小学生くらいの女の子1人である。男は行き先を指示し、予め用意していたロープで乗客たちの手を手すりなどで、縛って拘束した。当然さとしと祐也も手すりに繋がれた。男は連絡をできなくするため、乗客達の携帯を床に並べた。しかしさとしの考えの方がその男の上をいっていて、予めメールの未送信箱に緊急時に伝える暗号を作っておいていつでも送信できるように準備していたのだ。男が運転手にナイフで脅した瞬間にさとしは皆にメールを送った。みゆと健太はさとしが今三重県にいることを知っているので、みゆらはニュースを見てみた。まだニュースには何も伝えられていないが念のため速報などが来ないか待っていた。
さっきまで盛り上がっていたのに一気に状況が最悪となってしまった。さとしは何とかならないか作戦を考えているが、現時点では何も出来ない。下手に動けば被害をさらに拡大させてしまう。さとしは運転手を殺すせばバスは動けないので、運転手を狙うことはまずないと考え、男は主に乗客を襲っている。さとしは同時に男の目的を考えていた。




