第36話 中二病?
ゴールデンウィークに入り、各自別々に行動をしているM研メンバー。そのうちの一人西村涼太は、さとしから先祖の話しをメールで送った直後突然その場から走り出し、タクシーに乗ってどこかへ行ってしまった。健太はいつもの中二が始まったと思っていたので下手に連絡はせず、そっとしておいた。元々クラスでも涼太は変人扱いされていて、普段から訳の分からない発言をしているので周りからは中二病ではないのかと思われている。しかし、成績は悪くはなく、数学だけならトップを争うほどの実力を持っている。恐らく頭が良すぎておかしな事をしているのだろう・・・って書いてる僕が分からなくてどうするんだ。それは置いといて、さとしらは長島スパーランドに行ってホテルで2泊したあと、そのまま帰って次の日はみゆと久々のデートをする予定だ。
恵美の所に泊まっているみゆは、親たちと一緒にカラオケに行って歌ったりしていた。みゆは異常なほど歌唱力が良くて恵美は驚いていた。実は一時歌手も目指していたそうで、時々ナコ生で歌う放送をしている。ムタチューブでも検索するとみゆの歌が出てきたりもするほどだ。
一方のどこかへ行ってしまった涼太を待っている健太は暇になってきたので、道行く人をナンパしていた。180cmの長身で素晴らしい体型をしているので、少し喋ればすぐに捕まえられるのだ。そんな感じで健太はウキウキしている最中、涼太は本屋へ行ってあらゆるジャンルから本をたくさん買いだした。そして涼太はキリスト教の教会へ行って神父から神のお告げの話を聞いた。涼太はすぐ何かに目覚める癖があり、中学生の時は突然女装をしだしたりして涼太は伝説とも言えるような事をしている。
夕方になり、ようやく長島スパーランドについて、ホテルは予め予約してあったので、そのまま夜の長島スパーランドへ行った。夕方で、人が少なくなってきたので高さ約100mからほぼ垂直に降下するジェットコースターに乗り、さとしはスロー効果を使って他の人たちの顔を見て楽しんでいた。よくみゆに変なことに能力は使うなと言われているがさとしも男なので我慢できない時があるようだ。
ホテルに入って大浴場でゆっくり疲れを癒していたさとしは、自分と同じくらいの年の人が隣に来て、その男は突然さとしに話しかけてきた。
「お前ムタチオンだろ。」
さとしは驚く。こういう場所で騒ぎは起こしたくないさとしは慎重に返す。
「なぜ分かった?」
するとその男はこう言う。
「俺もムタチオンでな、その人の力を見分けることが出来る能力を持っている。」
さとしは具体的に聞く。
「その人を集中して見るとオーラが見えるんだ。そのオーラの色でその人の実力を判断できるんだ。」
「便利な能力だな。それで俺はどんな色だったんだ。」
「ここ最近では見かけない実力者だったからつい話しかけてしまった。」
さとしは敵意は無いと判断したので自己紹介をした。そのあとその男も自己紹介をした。
「俺は里山祐也、この近くの高校に通っている2年生だ。」
里山祐也はさとしと同じ年で、成績は普通で部活は美術部をしている。身長はさとしと同じ170cmで体型もさとしとほぼ変わらない。祐也は学校では大人しいが、外ではさとし同様ムタチオンの研究をしているが、さとしらのM研とは少々目的が違うようだ。
「へー使徒佐もそういう事をしているのか。でも俺はムタチオンを見つけてM部隊にそれを報告して、危険指定するかどうかを判断してもらうってことをしている。」
「ちょっとまて、なんでM部隊と連絡取れるんだ?」
「あー俺の親父はM部隊第3支部の高層部なんだ。」
さとしはそれを聞いて思わずM部隊に関して何か知らないか尋ねたが詳しいことは祐也にも分からないそうだ。祐也の父、第3支部・高層部の里山健司は祐也の能力でムタチオンを探し出してそのムタチオンの居場所を報告して、何かあった時の為の備えをするという事をしている。M部隊も必ずしもムタチオン全てを排除する機関ではない。ムタチオンが暴走したりなど、通常の警察では対応できないレベルに達した時に動く組織である。
祐也は将来はM部隊に付くことはないと言っていた。祐也は単独で行っていたので、住んでいる場所は違うが、祐也をM研メンバーに入れることにした。祐也は情報収集が得意なので、情報収集を担当することになった。




