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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第五章 ゴールデンウィーク編
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第35話 大型連休

 2015年5月2日…5日間の大型連休に入り、さとしらの通う学校は休みになった。部活をしている生徒は部活をしているが、休んで旅行に行く生徒もいる。さとしは家族で久々に旅行に行くことにした。車で三重県の長島スパーランドへ向かった。ここからは5時間以上はかかるので時々休憩を挟みながらの移動になる。

 みゆは恵美の家に泊まりに行って色々と遊びまくる予定だ。健太と涼太は日本各地の科学研究所に見学して、知識を付けにいくようだ。

 さとしの親戚のたかしは東大のレポートの課題で覆われていた。その題はムタチオンに関した内容で、自身もムタチオンなのでこの分野は得意である。実は富山大のみゆの知り合いのちえことたかしは付き合っていて、互いにムタチオンの研究に励んでいる。

 長島スパーランドに向かっているさとしらは、父さんがラジオを付けてムタチオンについての放送をやっていた。放送ではムタチオンに詳しい専門家が出ていてムタチオンの歴史やその謎を話していた。

 「ムタチオンの歴史については、これは何千年も前に遡らないといけません。ムタチオンはその名の通り突然変異により、人とは違う能力を発揮できるようになるというもので、ムタチオンは世界に数千人は確認されていますが、いつもそれだけの人数がいる訳ではないのです。」

 「それはどういうことですか。」

 「最近分かったことは、ムタチオンがいる時代といない時代があることが分かっています。前回ムタチオンが繁栄したのは今からおよそ2000年前の紀元前後です。一説によればイエスもムタチオンだったとのことです。」

 さとしもこの情報は初耳だった。さとしは驚いて涼太にメールをした。すると涼太からも新しい情報を得た。涼太は現在、独自に開設したムタチオン研究所にお邪魔していて、そこでは、ムタチオンのもつ能力は1000年から2000年先の子孫に遺伝するというものだ。涼太はとんでもない事を発見しさとしにそれを言おうとしていたところだった。メールの返信がまたきてその内容には、さとしの先祖を調べてくれとのことだった。さとしは父さんに先祖の事を聞いてみた。

 「俺の先祖について何か知ってる事はない?」

 「お前の先祖は元をたどってくと外国から来てる。パレスチナってとこだ。」

 さとしは予想もしてなかった場所で驚いている。さとしは涼太にそれをメールで教えると、涼太は発狂するほどの勢いで叫びだし、突然走り出した。涼太はタクシーを呼んでそのタクシーに乗っていった。健太は涼太の中二がまた始まったとさとしらに連絡した。さとしは呆れてしまった。

 「なんだあいつは。」

 しかし、この時さとしは自分の使徒佐という名前の意味にたどり着こうとしていたが、それに気付くことは無かった。

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