↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第四章 修学旅行編
PR
30/274

第30話 ディズニーランドの出来事

 修学旅行の最終日となる5日目は、東京ディズニーランドで1日を過ごす。朝10時から夕方6時まで完全自由で、その後7時の便で新潟に帰る。生徒たちは大はしゃぎだった。ここからは完全に自由なのでグループもそれぞれ自由に決めることができる。自由になると、ここでは多勢で行動するグループもあれば、少数で行動するグループもいる。カップルで行動する者もいれば一人で行動する者もいる。ここでは健太や涼太たちは別のグループに行ったので、さとしは一人ぼっちになってしまった。みゆは恵美らと行動しているので、さとしの所には行けなかった。別の生徒のカップルはさとしを見て同情するような目でさとしを見ている。

 「余計なお世話だ。」

 と呟くさとしだが、現時点では本当に孤立していた。地元なら近所の人たちなどに、声をかけられたり、すかさず誰かが話しかけてくれるが、ここでは誰も相手にしてくれない。一人でいようが何していようが、誰も気にかけてくれない。さとしはそんな都会と田舎の大きな違いを誰よりも分かっていた。

 さとしは小さい頃から友達がいなく、人と一緒に行動するということが今まであまりなかった。そこでM研を結成し、メンバーを作り互いに行動するということがさとしは初めてだった。

 さとしにとって初めての友達は初めての恋人でもある。でもみゆにも恵美など、親しい友達がいる。健太や涼太も何だかんだ友達もたくさんいた。こういう場にくると自分はいかに一人なのかと痛感させられる。いくら演技とも言えど本当は寂しくて仕方がないさとしは、思わずみゆに一緒に来てとメールした。

 さとしはみゆらの所にいった。恵美はたかしのおかげであの騒動は覚えていないので、今が初めて会ったと言っても過言ではない。さとしは自己紹介をして、恵美も挨拶をした。

 健太と涼太らは乗り物に乗るための順番待ちをしていてイライラしていた。順番待ちは1時間以上と言われ、諦めて別の所にいった。亮太はこんなに人がいる所に来たのは初めてで、発狂状態になっていた。

 昼になり、店に行き昼食を食べていた。恵美は別のグループにいったので、さとしとみゆで二人きりになった。これだけ人がいると、中々見つけられないので、途端にさとしは髪をかきあげて素の状態になった。みゆも縛っていた髪をほどいて、プライベートと同じスタイルにしていた。服装は学校の制服だが、ここでは誰も知らない人なので構わなかった。さとしとみゆはお互いに食べさせあってどこにでもいるような普通のカップルだった。

ムタチオンと言えど、能力が特殊なだけで、身体的特徴や知能は普通の人間と同じである。

 健太と亮太は、クラスで噂されているあるカップルのいちゃつく所を確認する為にそのカップルの後を付けていた。健太と涼太も思春期真っ只中、こんなこともしても仕方がない。しかし、少しすると涼太は後を追いかけるのをやめたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。