↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第四章 修学旅行編
PR
31/274

第31話 涼太の予報

 クラスで噂になっているカップルの後を付けるはずだったが、直後に涼太はそれをやめた。健太がどうしたのかを聞くと涼太は深刻な顔をして言った。

 「今曇ってるだろ。あそこに積乱雲もある。しかも風が急に冷たくなった。」

 「言われてみればそうだな。雨でも降るか?」

 「そんなレベルじゃない。物凄い竜巻などの突風が吹くだろう。」

 涼太は計算が非常に優れていて、天気の予測や、自然現象に関しての知識も豊富だ。そんな涼太が言うのだから間違いないのであろう。ただちに涼太はさとしらにこの事を伝える。さとしとみゆは頑丈な建物に避難し、健太と涼太も建物に避難した。他の生徒たちは興奮していて、言っても無駄だと判断した亮太は自分らだけでもと、避難をした。涼太の予報によると、竜巻は1時間以内に起こるという。涼太はスタッフにこの事を伝え、竜巻に備えるため今すぐショーなどを中止するようお願いしたが、そう上手くいくはずはなかった。スタッフは笑顔で答えるだけで、実際は中止などはしなかった。しかし、天気予報を見ると、竜巻注意の情報が出されていた。涼太の読みは的中したのだ。

 涼太が予想をしてわずか5分後に竜巻がディズニーランドの中心で発生した。物凄いエネルギーで人たちをたくさん吹き飛ばしていった。建物の外壁が崩れて、宙に舞っている。

ショーはたちまち中止になったが、すでに遅く、負傷者も出てしまった。それでも竜巻の勢いはおさまらなかった。スタッフは客たちを誘導して安全な場所へ避難させた。

 竜巻は毎秒80mという風を起こし、竜巻は花火が保管してある建物へ向かっていった。管理者がそれに気づいたが間に合わず花火玉がたくさん吹き飛んできた。すると、その拍子に花火玉の一つが点火し、爆発をした。さらに他の花火玉にも誘発して、次々と爆発を起こしていった。普段夜空を見上げて綺麗に輝く花火だが、地上で無差別に爆発すると、こんなにも危険なのだ。悪いことに稼働中のジェットコースターに竜巻がきて、脱線し、多くの人が投げ出された。

 竜巻はさらに巨大化していき、風速は90mを超えていた。コンクリートでできた建物も徐々に崩れていく。さとしが避難した建物も崩壊が始まった。さとしはスロー効果を使い、逃げ道を探しながらみゆを引っ張って脱出したが、飛んできたがれきにさとしは気付かず、さとしの右足を直撃した。さとしはその場で倒れこみ、みゆが懸命にその場から移動させようとするが、無情にも竜巻はみゆらに向かってきて、2人とも吹き飛ばされてしまった。

 健太はさとしらに連絡するが全く出ないので、探しにいこうとしたが、外はがれきが散乱していて、とても出られる状況ではなかった。吹き飛ばされてしまったさとしらは、とっさにみゆが高速移動を発動し、さとしを守った。幸いさとしは歩けたので、みゆはそこにじっとしていろと言って竜巻の方へ向かった。

 「まて、どこに行くんだ。」

 「私の速度は竜巻に負けない。」

 と言ってみゆは竜巻に向かって走り出したのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。