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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第四章 修学旅行編
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第28話 スカイツリー

 修学旅行の3日目は、東京スカイツリーと、お台場付近を自由行動するというものである。スカイツリーでは、この時期他の修学旅行生もいて、大変込み合っている。なかなか進めないのでさとしらもイライラしてきた。普段田舎に居るので、こんなに並んで待つということはあまりないので、慣れていないのである。スカイツリーに行く前に朝の通勤時間帯に電車に乗ったため、さとしがいつも通っている電車とは全く人の数が違いすぎた。

奥から痴漢騒ぎがあったり、人身事故があったり、都会は凄い所なんだなと、さとしらは痛感した。

 スカイツリーの展望台に行くにはまだ30分以上かかる。みゆは能力を使えばスカイツリーの頂上くらい、ほんの数秒で行けるが、そんなことすると、大ニュースになりかねない。

 ようやく展望台に上って、景色を見ていた。さとしは新宿方面にあるムタチオン特別対策部隊、通称M部隊の第3支部を見つけた。さとしはみんなを呼んで、第3支部を眺めていた。

 「あれが、M部隊の第3支部だ。あそこに吉川さんや、高層部もいる。」

 「結構大きな建物なんだな。」

 「50階くらい、150mはあるな。」

 「警備もかなり厳重だ。さすがにこんな所に襲撃するムタチオンはいないだろ。」

 スカイツリーを降りて、お台場周辺をグループで行動していた。芸能人を見つけ、騒ぎにもなっていた。さとしらのグループは、健太と涼太で行動していた。すると、目の前を歩いてくる見覚えのある人がいた。

 「吉川さん!」

 M部隊中層部の吉川幸子がお台場を歩いていたのだ。幸子はさとしに気付いてさとしの元にやってきた。幸子は名古屋の出来事について、話した。途中さとしは帰ったのでどうなったのかはさとしは知らなかったので、さとしは聞いていた。多くの事件を起こした北村はムタチオン刑務所の中でもかなり酷く、拘束部屋に入れられているそうだ。ムタチオン刑務所には、ムタチオンの能力を無効化する特殊な薬がある。その薬を打ち込むと、100時間能力を無効化できる。100時間経つと、効力が切れるので、100時間ごとに、受刑者らに無効化剤を打ち込んでいる。能力を無効化する薬はそのまま無効化剤と言う。無効化剤はM部隊の中層部以上の者しか扱えない。無効化剤を製造するのも、特別に選ばれた専門家しか作れない。製造法を知っているのは日本でわずか5人である。製造元は支部しか作れないようになっている。幸子はあの件で、さとしを見逃したので、ここで再び出会うと複雑になる。さとしが、前に第3支部の下層部のセラピスト3人を島流しにしたが、現在はロシアの第2支部にいるようだ。第2支部のロシアの高層部が、漂流している3人を発見し、第2支部に連れてきたようだ。3人はさとしの件のことは黙っているようだ。話していたら今頃ロシアの支部の中層部以上が動いているからだ。さとしは紙一重だった。

 3日目が終わり、ホテルに泊まった。4日目は、渋谷や秋葉原の自由行動である。

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