↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第四章 修学旅行編
PR
26/274

第26話 不安が的中

 恵美の部屋にはみゆがいたので、さとしがいた部屋と入れ替わるようにして、部屋に入った。恵美はさとしに問い詰めていた。

 「使徒佐くんってそんなイケメンだったんだ。なんでわざわざダサい髪型にしてるの?」

 「イケメンじゃないですよ、それより部屋に帰して下さいよ。」

 恵美はさとしのスマホを勝手に見た。さとしがそれを阻止しようとしたが、恵美はさとしの脇をくすぐって、回避する。さとしは油断をしていた。恵美はさとしとみゆが付き合っている事を知った。すると恵美はとんでもない事を言い出す。

 「使徒佐くん…いや、さとしくん、私と付き合って。」

 既に彼女がいると分かっているのに恵美は告白した。当然さとしは断ったが、恵美は引かなかった。付き合わないと、みゆとさとしの関係を皆にバラすと言った。これは緊急事態である。そんなことになると、お互いがムタチオンであると、バレるのも時間の問題になってくる。二人の関係を秘密にしているのはムタチオンであることを隠す為なので、バレてしまうと、親も知らない事を広めてしまうので、もはや学校どころでは無くなる。恵美は修学旅行明けの次の週まで返事を待つことにした。さとしは解放されて、部屋に戻る。みゆがちょうど出てきて、みゆはさとしに状況を聞いてきた。

 「どこに行ってたの?」

 「ちょっとトイレに行ってたんだ。」

 さとしは誤魔化すがみゆにそれが通用するはずもなく、さとしは諦めて白状した。それに対してみゆが言う。

 「なにやってんの、あれほど気をつけてと言ったのに、私たちの事がバレたらどうすんの?」

 「すまん、完全に油断していた。」

 「皆と一緒にいる限り常に演技は解かないでって、言ったのに。」

 こういうケースはさとしもみゆも初めてだったので、二人は動揺を隠せなかった。恵美は本人には言うなと言ったので、恵美はみゆがこの事は知らないという前提でいる。

 「付き合わなかったら、俺たちの関係をバラす。付き合えば秘密にする。」

 この選択は究極である。秘密を守ってもらうには浮気しないと行けないのだ。かといってさとしは浮気する気はないので、なんとか付き合わずに解決させる方法を考えていたが、どうしても方法が思いつかない。みゆもさとしが好きなので、浮気されるのは物凄く嫌である。かと言って全てを話しても恵美の性格上、それもまずい。

 さとしは絶望的状態に陥っていたが、突然さとしの表情が変わった。みゆがどうしたのか聞くと、なんとも都合のいい解決方法があったのだ。

 「俺は使徒佐さとしだぜ、こんなもの大した問題ではない。」

 さとしの思いついた解決方法は修学旅行明けに実行することになった。

 「やっぱりさとしは凄いよ、愛してるよー。」

 みゆはキスをしてきた。

 「まて、お前こそ気が緩みすぎだ。これこそ目撃されたら現行犯だ。」

 「この時間に二人きりなるって事は分かるよね?」

 みゆの暴走が始まりそうだったので、さとしはみゆを眠らせて部屋に戻した。恵美には廊下で寝込んでいたと言い訳をしておいた。さとしの部屋に戻って再びムタチオンの話を始めた。

 「男同士で寝たほうがいいや。」

 と、呟くさとしだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。