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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第三章 中層部編
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第20話 M部隊のセラピスト

 1996年1月6日…幸子は埼玉の大学に通っていて20歳になっていた。今日は休みで幸子は家でのんびりと過ごしていた。あの事件から10年が経ったが未だにあの事が頭から離れなかった。そんな時、インターホンが鳴り、幸子はドアを開ける。するとそこには見知らぬ男3人が立っていた。幸子はやや警戒していたがその警戒はすぐになくなった。この3人は東京のM部隊第3支部の下層部に属するセラピストの山本と橋本と山口だった。山本らは現在ムタチオン関連の未解決事件の再調査を始めていて、ちょうど今85年の長野の謎の一家の消滅事件を調査していた。そこに生き残った娘が埼玉にいるということで、山本らは幸子に訪ねてきた。幸子はM部隊に関しての知識やムタチオンの知識は十分にあったため、幸子は山本たちと手を組むこととなった。

 次の日、幸子は山本の所にいき、手を組むということで山本はある機械を持ってきた。その機械はスーパーのレジによくあるような手動でバーコードを読み取るような機械だった。山本はその機械を幸子の顔にあてて何かを読み取った。実はこの機械ムタチオン測定器で、ムタチオンか非ムタチオンかを判別するM部隊が独自に開発したハイテク機器である。幸子はこの時既に自分の能力に気づいていたので山本に自分の能力の説明をした。

 幸子は生物の筋肉を一時的に硬直させることができる能力を持っている。この能力を発動するにはその相手に触れないといけない。

 M部隊はムタチオン特別対策部隊なのでそれに相当する力が必要になってくる。ムタチオンに対応するためには同じムタチオンが必要なため、中層部は全M部隊に10人に1人の割合で存在する。基本M部隊は年齢制限はなく、学生でも入ることは可能である。必要な知識はコンピューターなどの情報処理が出来ることと、ある程度の体術を扱えることである。

幸子は小学校から高校まで空手をしていたので腕には自信があった。

 その後幸子と山本らは85年の事件について調査することとなった。

 2000年3月4日…ウストラダムスの予言の騒ぎもおさまった頃、幸子はM部隊の下層部になっていた。優秀な成績でM部隊に採用されたのだ。正式な部隊に入った為、色んな仕事が幸子にまわって来た。食い逃げしたムタチオン、路上で暴れだすムタチオンやコンビニ強盗するムタチオンなど、月に2~3人はムタチオンを逮捕し、ムタチオン刑務所へ連行している。こうして徐々に功績を出していき、入隊後わずか10年で中層部にまで上り詰めた。

 山本、橋本、山口はM部隊のセラピストとしても活動していたので、2007年以降全く会わなくなったが、それから7年後の2014年に新潟で起きたとある高校のムタチオン襲撃事件により、山本らが一時第3支部に戻ったため、その時に新潟に行くという話しをしていたので、幸子は山本が最後に残した2人の高校生の名前を頼りに幸子は新潟に来たのだ。

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