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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第三章 中層部編
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第19話 事故か事件か?

 1985年12月26日…あの出来事が起きて一夜明けた。気が付いた幸子は当たりを見渡すと、そこには無残にも破壊された自分の家があった。周りにはレスキュー隊によって被害を受けた人の捜索活動が行われていた。幸子は自分の親を探して見つけ出したが、もう親の息はなかった。祖父も父もみんな息はなかった。昨日まで楽しくパーティーをしていたのに、突然やってきた悲劇。幸子が好きな熊のぬいぐるみはボロボロになっていた。幸子は泣き叫びながらも辺りを見渡した。すると不自然なことに破壊されたのは自分の家だけだったのだ。災害だとしたら自分の家だけが破壊されるのは明らかにおかしいのである。幸子は救助されて、両親を亡くしたので親戚がいる埼玉に引き取られた。

 1986年3月20日…幸子の弟が誕生するはずだった日になった。しかし、そこにはもう誰もいない。母親も父親も皆いない。あの事件の直後はニュースになっていたが、いつの間にかニュースにもならなくなった。メディアでは災害扱いで済まされたので、その後ニュースになることはなかった。しかし幸子は明らかにおかしい状況で、だれも役に立たないのなら自分で調べるしかないと、自分であの事件の真相を明らかにしようとした。

 幸子は警察署に行って、あの事件のことを聞きに行った。しかし警察側はあれは事故だと言うばかりで全く相手にされなかった。幸子は悔しくなり、この日パソコンが住んでいる親戚の家に導入された。幸子はインターネットで調べていると、ムタチオン研究会というサイトを見つけた。そのサイトにはムタチオン関連の事件や事故などが書かれたいた。その一覧を見ると幸子はマウスの手を止めた。

 「85年のクリスマスに起きた事件・事故?」

 というタイトルがあったのだ。幸子はそれをクリックして見ると、当時の状況が書かれていた。その内容は、クリスマス当時、天候が荒れていたが、気象庁のサイトを見たらこの地域は曇りとなっていて、とくにあれた天気ではなかったのだ。その点から既に通常の事件・事故の可能性がかなり少なくなる。ピンポイントで1棟だけが倒壊するのは意図的な感じもすると書かれており、この事件・事故にはムタチオンが絡んでいると予想していたのだ。

 幸子はムタチオンについて調べてみた。ウェリペディアを見ると、そこにはムタチオンについての記事があった。ムタチオンは染色体が通常とは異なるM染色体が存在しており、その根源はいまだ不明であり、遺伝情報を伝達時に何らかのトラブルが起きて突然変異となり、通常とは異なる能力を得るようになると書かれていた。この書き方だとムタチオンは超能力者というより、特殊能力者だという表現をしていた。どうも超能力とは別物のようだ。

 幸子はあの事件の直前に不審な男を外で見かけているのでこれは間違いなくムタチオンの仕業だと確信した。幸子はもっとしらべてみるとM部隊という公式サイトを見つけた。

そこにはムタチオン特別対策部隊通称M部隊がどんな活動をしているのかが書かれていた。

幸子はM部隊に興味を持ち、M部隊についてよく調べるようになった。

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