第171話 夢の中で
さとしはみゆと一緒に妙高山を登山していた。頂上まで登る為に高さ100m以上は軽くある崖に差し掛かった。歩く道はあるが幅が1mほどしかない。一歩間違えれば落下するだろう。さとしは慎重に進んでいった。しかし大きな段差がありさとしは足を滑らせた。そのまま100m下まで落ちていった。
「夢か・・・」
最近落ちた時の夢を見るのだ。今頃現代はどうなっているのかが気がかりだった。
「俺がこの時代に来て3ヶ月が経った。つまり向こうでも3ヶ月が経ってると思うが実際はどうなんだろう。」
「うむ、普通に考えればそうだが、果たして同時に時間が進んでいるだろうか?」
「確かにその保証はない。もしかしたら1日しか向こうでは経ってないのかもしれない。でもあの時、ウバイド人らの儀式の時にタイムスリップした懐中電灯は役所のものだ。役所の物があるということは捜索活動をしている可能性がある。すると向こうでは俺が遭難して行方不明になってるはずだから時間は何日かは過ぎているはずだ。ここではスマホは使えないから何の意味もない。一体向こうではどうなってるんだ?」
現代にさとしはいない事になっており、そもそも歴史が変わった可能性だってある。さとしが古代文明に現れた事によりさとしが知っている現代とは違う世界になっている可能性だってあるのだ。
「パラレルワールド説があるんだが、まさに今の状況はそれかもしれないな。」
雨期が近づいており、湿度が最近高くなってきていた。そろそろ雷などが増えてくるだろうと予想ができた。さとしはこのタイミングで現代に戻る決意をした。




