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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第163話 神の儀式

 ウバイド人らがシュメール人と一緒になり1ヶ月が経った。ウバイド人らは年に一度神の儀式が行われていて、それだけはしないといけないのでその時期が来たので元にいた地区に一旦全員戻る事となった。その儀式は数日にかけて行われどのタイミングに行われるかは神次第だという。さとしはタイミングと聞いて疑問に思った。

 「タイミングってどういうことだ、すぐに出来ないのか?」

 「神の洗礼が雨とともに行われ、天より光輝く閃光が地に落ちて揺らすのです。」

 「もしかしてそれって。」


 さとしは察した。つまり雷の事を言っているのだ。この地域では秋になると湿気が伴って雨や雷が降り注ぐのだ。これは数週間続きやがて晴れるのだが、ウバイド人はこれらを神の儀式と称えていた。さとしも一緒に同行する事にして儀式を見学する事にした。


 旧ウバイド自治区に着いて儀式の準備をした。全員で円を描いて座り、雷が鳴るのを待っていた。この時雷が鳴るまでずっと待っていないといけない。1日や長い時で何日も寝ずに待つこともあるそうだ。これはかなりハードなものだった。雷がよく落ちるポイントがあり、さとしはどこが落ちやすいか聞くとなんとさとしがタイムスリップした時に目覚めた草原近くを指さしたのだ。さとしは偶然かと思ったがさとしがタイムスリップした時は天気は曇りで雨が止んだ後だったのだ。まさかの可能性を思ってさとしも儀式が終わるまで待つ事にした。


 「まさか、そんな事があるってのか。」


 雲行きが怪しくなり積乱雲が見えてきた。

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