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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第161話 現代に戻るには?

 謎の遺跡の探索を終えて街に戻った3人は、この事は公にせず3人だけの話にすることにした。あまり知られると色々と不都合が生じる為だ。現代にこの謎の遺跡についての記述が無い所を見れば一切公言せずに終えたという事が分かる。さとしはスマホに収めた画像を確認していた。

 「もし現代にも今撮ったこの画像を持っていけるのであれば、これは誰にも渡してはいけないデータになるな。」

 

 さとしはそろそろ現代に戻る方法を考え始めていたので、シュメールで一番の天才と言われているゼプトと現代に戻る方法を考えた。ゼプトによれば、昔からの伝説で時々天より降りきたりし者が来て、技術や知識を与えると言った伝説があるという。さとしが初めてではなく、過去にも同様の現象があり、それにより人類は発展していったという説だ。

 「人類は言葉を得たがわしは、言葉を与えた者が居たと推測しておる。君が我々の時代に来た時と同じように。」

 「確かに、時間を移動するという現象が天文学的確率でもし起きる事があるとしたら、俺以外にもタイムスリップした事例があっても不思議じゃない。」

 「昨日見に言ったあの遺跡もそうじゃが、我々よりも遥かに昔で遥かに進んだ技術。君のように、未来からやってきて技術を与えたとなれば説明が付く。」

 「同じこと考えてますね。俺も思いました。現に俺がこの時代に来たことで変わった事が2つあります。一つはメソポタミア文明が飛躍した事。セム族によってシュメールが滅びなかった事です。しかし、歴史では逆にこれが俺の知ってる歴史になる。つまり、俺がこの時代に来た事で俺が知ってる歴史になっているという事だ。」

 「複雑な話ですな。」

 「あとは現代に戻る為には少なくとも時空の乱れという現象が起きないと行けない。他にも疑問に思っているのはなぜ日本ではなく、遠く離れた中東に来てしまったか。これが分からないんだ。」

 

 さとしは、日本から遠く離れた中東にタイムスリップした事に何か意味は無いのかを探り始めた。

 「地球は自転し、公転している・・・」


 さとしは何かに気が付こうとしていた。

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