第16話 第3支部・中層部
1985年12月…長野県のとある村である事件が起きた。それはまだ幼い少女を残し、父親も母親もみんな失った事件が起きた。その事件は警察は未解決事件となっている一つである。
時は戻り2014年10月…さとし、みゆ、健太、涼太のM研4人で新たな活動をしていた。それはムタチオンによって起きた未解決事件を調べるというものだ。先月に2004年に起きた福井での謎の通り魔事件の犯人が捕まり、その犯人はムタチオンの仕業であることが判明して、一時メディアで話題となった。その後過去の未解決事件の多くはムタチオンが関係していることが分かり、そのムタチオンは未だに野放しになっていることが多く、最近は未解決事件の話題がよく上がっている。それに連動して、さとしらも未解決事件について調べ初めて、ある一つの事件にたどり着いた。それは1985年に長野で起きた一家を全員皆殺しにするという悲惨な事件のことである。さとしは警察のデーターベースから抜き取りその記録をゲットし、それについて調べることにした。仮にも高校生であるさとしが調べるには荷が重いと思うが、さとし自信ムタチオンであるため、未解決事件はほとんどの確率でムタチオンが絡んでいて、その事件が解決していないのなら、そのムタチオンは未だにどこかに潜んでいることになるからだ。そう思うとこれからとんでもないことになる可能性もあるので、さとしはできる範囲のことをやろうとしたのだ。
しかし、この事件だけは詳細な記録が残っていなかったのだ。さとしはこの事件だけは他の事件とは違うと判断し、かなり危険な行為だが、長野県の警察に直接忍び込んで記録をコピーしてくるという、かなり大きな計画を立てたのだ。
潜入が得意な健太に忍び込ませ、事件の資料を持ち出し、それをコピーして再び元に戻すというかなり重要な役割である。コピーするにはコピー機が必要となるので、いったんそれを外に持ち出す必要がある。さとしはみゆに高速移動でいったん外に持ち出して、コピーをして再び高速移動をして、資料係に変装した健太が元に戻すことにした。
涼太には忍び込む警察の建物の構造を調査するため、休日長野県の警察に入った。要件は旅行に来たが、財布を落として落し物がないか尋ねてくるというものだ。涼太は警察の窓口にいって、それを尋ねる。待っているあいだトイレを借りるといって、建物をくまなく調べた。そして資料室が8階にあることが分かった。この警察署は10階建てで長野県の警察本部である。8階といっても高さは32mもあるのでみゆが高速移動でジャンプすればおよそ0.3秒で到達できる。飛び降りるとき直前で逆向きの力を出せば普通にジャンプして着地する程度の衝撃で済むのでみゆからすれば高さはあまり関係はない。
この流れで作戦を実行し見事成功した。コピーした資料を家に持ち帰り、来週の休日また集まって話し合いをすることにした。
その頃、第3支部から派遣された中層部の吉川幸子は、行方不明となった下層部を探していたが全く手掛かりを掴めずにいた。仕方ないので、吉川はさとしの所にいって何か知っているはずだと思い、さとしの家に向かった。




