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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第157話 現代のムタチオン

 「そなたがいた未来の世界ではそのムタチオンと言うのはどのような立ち位置なのかね。」


 エディンはさとしに現代のムタチオンについて聞いてきた。さとしは語りだした。


 「俺のいた時代でも同じさ。能力を悪用して、法に触れるような事をする者が多数だ。でもこの時代ではムタチオンに対抗する為のムタチオンがいて、通称M部隊と言われているが、ムタチオンを主な戦力した巨大な組織があるんだ。その組織が手に負えないムタチオンをムタチオンの力を持ってねじ伏せるんだ。」


 「なんと、もっと深刻ではないか。」


 「そうです。ムタチオンに対抗するには結局同じムタチオンしかいないんだ。M部隊には、統括最高層部より、最高層部、高層部、中層部、下層部で編成されている。相手の能力が強い者ほど、位の高い部署が動き出すシステムになっている。」


 M部隊を設立したのは、現在の統括最高層部で、ムタチオンによる被害が深刻化しており、当時FBIのトップだった統括最高層部は、ムタチオンに対抗するにはやはりムタチオンしかいないと判断し、世界中からムタチオンを募集し、自ら対決し実力を見極めてポジションを決めていった。統括最高層部もムタチオンであり、世界でも最強クラスとも言える強大な能力を持っている。その能力の前にいかなるムタチオンも抵抗できず、後に現在の体制ができていった。


 「俺は元々本物のムタチオンと偽物のムタチオンを暴くために行動していたが、多くのムタチオンと出会う度に戦闘に発展していき、何度も繰り返していくと当然世間も気付いてくるようになって、普段は学校で静かに過ごしているがそろそろ普通の生活が出来なくなってくる可能性もあるんだ。M部隊の一部の人も俺たちの正体を知っているからな。」


 「俺たち?」


 「そうだ、俺は他にも仲間がいて一緒に行動していたんだ。一人は病院に強制入院させられて出てこれない。あいつは必要な存在だ。なんとか出来ないか考えていた頃にこの時代に来たんだ。」


 「そういう事じゃったか。」

 月も沈み、静かな夜になる。エディンはさとしに見せたいものがあると言い、後日一緒に動く事にした。


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