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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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154/274

第154話 交易の拡大

 シュメール国家が開国して数日が経った頃、さとしは現状だと食料の問題がすぐに来ると判断し、別の国との交流を図ろうと考えた。自分らだけだとどうしても限界があるので、他の国との取引をして交易範囲を拡大する事を狙った。シュメール都市国家の近くにある国と言えば、シュメール国家からおよそ2000km離れたパキスタンのインダス文明である。さとしはパキスタンへ行って、食物を始めとする必需品を貯蔵して宮殿や都市の門において分配し、バザールで手工業品の販売を行う。ここで交易者を制定する為に、仲買人、代理人、競売人、保管人、銀行家、仲裁人、旅商人、奴隷取締官、徴税吏を決めた。

 

 インダス文明に交易者が行くことにし、成功を祈ってさとしらは、見送った。


 「しかし、成功するだろうか。」

 「大丈夫です。歴史書にはエジプトをインダスと交易があると記されています。成功するはずです。」

 「なんと、あのエジプト人らにも交易が行くのか。」

 「エジプト人を知ってるのですか。」


 さとしは、通信機器もない時代に何千キロも離れた地域の存在を知っていることに驚いた。それだけ当時でもエジプト文明は大きな存在だったのだ。エディンは一度だけエジプトに行った事があるという。進んだ技術、天文学をそこで習い、シュメール人らに教えていたのだ。さとしが来る前の話であり、すでにエジプト人は天文学を確立させていたのだ。


 「さすがだな、エジプト文明。」

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