第153話 灯り
ウバイド人らと統合してより人口が増えたシュメール国家は、民家も増え生活する人も増えるようになり、家の灯りを付けるのに焚き火をしていたが、焚き火をする人が増えてきたのでボヤ騒ぎも多くなった。これを受けてさとしはより安全に効率よく灯りを照らす為に、電気は作れないので代わりにアルコールを燃料としたランプを作ることにした。アルコールに使う燃料は、この辺一体にはバイオ燃料となる植物がたくさんあり、そこから採れる植物油を使ってアルコールランプを作り出すことにした。たちまち街は夜でも明るくなり、より仕事量も増え効率が上がったのだ。
次に課題となっていたのは、建物の基礎だった。建物の基礎は石を砕いて加工したものを使っていたが不安定なため、すぐ建物が傾いたり、強風などで棟がずれたりなど起きていた。さとしはこの時代では作れないはずのコンクリートを作る事に挑戦した。コンクリートは、粘土や石灰石や石膏を粉末状にして混ぜる事によりセメントを作る。そのセメントに砕石や砂を混ぜてコンクリートを作る。幸いこの周辺の地層からセメントの現象となる石灰石があったため、すぐに材料を集めることが出来た。以前に鉄を加工する為に開発した暖炉でスレートと言った屋根に使う石も作り、現代と変わらない程の住宅を作り上げ、雨や風による侵食や倒壊を防ぐ事ができるようになり、さとしの技術を学ぶために大勢の作業員が講習を受けにきたりと、この時代では遥かに進んだ文明となっていった。
他にも湧水からパイプを通して水道管を開発し、すぐに水を出せるようにする蛇口を作った。パイプは既に作った暖炉から鉄を加工して、作った。塩ビ管は作れなかったので鉄パイプを使用することにした。ただ金属なのですぐに錆びるので頻繁な交換が必要とされ、交換用の配管を大量に作っておいて、さとしがいなくても作れるように他の作業員にも指導した。
こうして現代レベルに発展したシュメール国家はもっと規模を拡大する為に他の自治区との交流も増やす事にした。




