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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第149話 経緯

 エディンはさとしがここに来た経緯を話した。

 「俺がこの時代に来る前、妙高山に付き人と一緒に登っていて、かなり高い所まで登った時、俺は高い崖から足を滑らして落ちたんだ。」


 「なんと、崖から落ちたので。」


 「それから目が覚めるとこの時代に来ていたんだ。」


 さとしは紀元前の時代に来てもう1ヶ月が経っていた。さとしはこの1ヶ月でこの時代の特色を多く学んだ。いつの時代も変わらない人との関わり、悩み、楽しみ。これらはどの時代にも共通していて、物は違うとも形は同じなのである。

 

 「恐らくだがこの時代にもムタチオンが大勢いる。ただ現代と違うのは通信機器がないから、各地の様子が分からない。恐らく他でも戦争をしてムタチオン同士の争いが起きてるんだろう。我々のその一部に過ぎない。」

 

 「そなたのような者が他にもいるという事か。」


 「そうだな、俺よりも遥かに強い奴も大勢いる。俺の近くにもな。」


 「近くに?」


 「そうさ、現代で付き合ってる人だがあいつは極めればトップクラスの実力になる。本人は気付いてないだろうが、世界でも通用する実力だ。」


 「その者を認めてるのだな」


 「…まあそうだな。あいつからすれば俺は消えた事になってるはず。そろそろ戻る事を考えないといけない。」


 さとしはエディンに現代科学の講義をし、地動説、相対性理論などあらゆる科学知識を教えた。

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