第148話 繰り返す侵略
さとしはエディンに歴史書に書いてる内容を語った。
「シュメール人は何度もセム族による侵略を受けてきた。今回の侵略は1回目に過ぎないんだ。」
紀元前2363年…シュメール人は更なる開発により街を拡大していき、シュメール都市国家が誕生した。最も繁栄していたこの時にセム族がおよそ1400年ぶりに再び侵略をしたのだ。当時メソポタミアで最も大きいかったシュメール国家は、周辺の自治区から取引を行うことで生計を立てていたがセム族が再び反発し、シュメール国家に攻め込み、セム族がシュメール国家を乗っ取ってアッカド王国を建国した。
「それからアッカド王国はしばらく続いたが180年経った紀元前2183年にシュメール人らが再び奪い返したんだ。」
「なるほど、アッカド王国は180年で潰れたのか。」
「だがそれでもセム族は諦めていなかった。それから更に200年後の紀元前1983年にまたセム族が侵略して新たにバビロニアを建国した。」
「なんということだ。」
「それ以降シュメール人の記録が残ってないから、この頃にシュメール人は衰退していったと推測されてる。だがシュメール人は全滅したわけじゃない。」
「まだ生き残ってる者がいたのか?」
「実はシュメール人は逆転の発想をして、セム族が植民地にしていたインダスへ行ったんだ。」
「なるほど、セム族はシュメール国家に移動したから元にいたセム族の植民地は誰もいなくなったのか。」
「そうだ、誰もいなくなったセム族の植民地から再び再建をし、インダス文明と関わるようになった。それが現代のイスラム教徒になったと言われている。」
「という事は。」
「シュメール人はインダス文明へと移り、現代で言うパキスタンで住み着いたのだ。」
衝撃の未来を知るエディンだったが、この事は自分の胸にしまうことにした。
「エディンさんが俺が今話した事を後世に伝えると歴史が変わるだろう、逆に話したからこそ俺の知ってる未来になったのかもしれない。」
さとしは過去に来ている。現代ではみゆと登山をしていた最中だった。
「今頃みゆは俺を探してるだろう。」
「みゆとはどんな方で?」
「そうですね、お話しましょう。」
さとしは現代で関わっているみゆ、健太、涼太、祐也の話をした。




