第147話 歴史書
さとしはエディンに、シュメールとセム族は歴史書にも多く記されており、今後のメソポタミア文明について語った。
メソポタミア文明は紀元前5000年頃から現在のイラクとイランの国境付近の沿岸地帯に、ウバイド人と言われる農耕民族がいた。ウバイド人はその場所で1000年近く暮らし、泥でレンガを作って街や神殿を作り、彼らウバイド人の知性によりまもなく中近東で最も繁栄した地帯に押し上げた。それからおよそ1200年後にさとしがこの地域にやってきたのだ。
さとしがタイムスリップした事で、美術、建築、宗教、社会機構、文字、時計、船、車輪など現代の基礎となるシステムが生まれた。人々はさとしをアヌンナキと総称したのだ。
「歴史書にはシュメール人が来たことによってウバイド自治区は急激に繁栄したが、俺が来た時代ではまだ両者とも革命的事象が起きていなかった。それが俺がタイムスリップしたおかげで文明のブレークが起きた。」
「つまりあなたがこの時代に来たことによって歴史書通りになったと。」
「そう推測せざる負えないだろう。俺が来なかったらメソポタミアは歴史に残らなかったのは予想できる。」
「ではその歴史書によれば今後の我々はどうなっていくと記されておるのだ。」
「今からで言えば1000年以上も特に大きな事件や侵略はないが、紀元前2400年頃から侵略が激しくなりだすんだ。」
「1000年先の話だということだね。」
「そうです、今からは未来のお話をします。」
さとしは現代の歴史書に書いてあった事を思い出して語りだした。




