第138話 セムの力
さとしが開発した武器によりシュメール人側は優勢になっていった。それを見ていたセムがついに動き出した。
「舐められたものだ。本当に我々に勝てるとでも思ってんのか。」
セムはゆっくり攻撃してくるシュメール人に向かって歩いた。一人がセムに剣で刺そうとしてきた。セムは剣を避けて、その剣に手を触れた。すると、剣先が錆びてボロボロになり、砂と化した。驚いた剣士がセムを殴ろうとした。セムは拳を受け止め、その者の拳を手で握りしめて話さなかった。
「離せ。」
そう言うがセムは握りこぶしを話さなかった。次の瞬間、握り拳が劣化を始めて、骨や肉が砂のように分解されていき、それが徐々に体に迫っていき、その者の体は跡形もなく砂となった。
「なんだと。」
それを見ていた他の部隊はセムから逃げようとする。しかしセムは逃がすことなく、大勢の体を触っていった。
セムに触られた者は次々と砂になって体が劣化していった。
「俺が触れた物は全て劣化する。たとえ人間だろうとも。」
セムは触れた物体は全て細胞レベルから分解し、劣化させる能力を持っている。シュメールの一人が後ろから回り込みセムの首を腕で絞めた。すると腕で絞めている腕が劣化し、その者の右腕が劣化して無くなった。
「ぐああ」
悲鳴を上げるシュメール部隊。セムは能力を発動すると、触れた物体はもちろん、自分の体に触れる者まで劣化させる事もできる。
「俺に触ろうとした者も劣化する。もちろん武器もだ。銃弾や槍や剣も劣化する。俺に勝てる者はだれもいない。」
シュメールの弓矢部隊が一斉にセムにめがけて発射した。セムは盾を出して矢を防いだあと、吹き矢で部隊に発射した。すると吹き矢に刺さった者も劣化して砂になった。
「直接触れなくても俺の能力は物体を通して発動させることができる。俺は物体に触れるとすぐに劣化させるのと、一定時間経過したあとに劣化していきそれが他の物体に触れいてると連動させることができる。」
セムは一本の矢に手を触れてそれを落ちている剣の上に乗せた。するとその剣が劣化をし始め、さらにその下にいる植物まで劣化した。
「劣化している奴の体に触れたらそいつまで劣化する。それを知らないお前たちは助けようと思って体を触る。そうすると助けようとした奴まで劣化していく。たったこれだけでお前たちは全滅するのだ。」
セムが発動した能力により一気に20人がやられてしまった。




