第134話 シュメール人VSセム族
セム族はシュメール人がいる位置からおよそ300m手前で全員止まった。セム族の弓部隊50人が前に列に並びシュメール人に向けていた。
さとしは、自分らで作った藁でできた盾を同じ人数の50人で構えた。それを見たセム族は笑っていた。
「なんだあのボロボロの盾は、こっちは鉄の盾なんだぜ、あんなもんしか作れないのか。」
「笑わせてくれる。本気であんなもんで戦うつもりか。」
「構わん、撃て。」
弓部隊からいっせいに矢が50本放たれた。シュメール人は盾を構える。矢は次々と藁でできた縦に突き刺さり、吸収性に優れている藁は貫通することなく、綺麗に刺さって収まる。セム族は次々と矢を放っていく、4回目の発射に差し掛かったとき、セムが攻撃中止を命じた。
「撃つのをやめろ」
セム族はなぜだとい言わんばかりの顔をしていた。
「なぜです、このまま敵を全滅させられますよ。」
「バカ野郎、なぜ気づかない。お前らが放った矢は全部あいつらの藁に刺さり、その刺さった矢を抜いてあいつらの物にしてるじゃないか。」
「なんだと。」
さとしの作戦は、セム族に大量の矢を発射させ、その矢を自分らが使う矢にしようという作戦だった。
150本放たれた矢のうち、120本回収する事ができた。これで一人1本ずつ矢が増えた事になる。
「よし、次の作戦だ。藁作戦はもう通じないから、次に移るぞ。」
さとしはシュメール人50人をC4付き弓矢をセッティングさせ、狙いを定めた。セム族は300人全員鉄の盾を構えた。
「いいか、火打ち石で点火してから5秒で爆発する。ちょうどいいタイミングを図りたいから、俺が合図したら、点火して、撃てを言ったら一斉に撃ってくれ。いいか、絶対失敗はするなよ、自爆することになる。」
シュメール人の弓部隊はC4爆弾を点火し、さとしの合図とともに一斉に発射した。それを見ていたセムとロイは、矢の先端に何かが付いてるのを発見した。
「おいロイ、あの矢の先端に何かが付いてる。離れておいた方がいい。」
「おーいしっかり盾で身構えろ、何か細工をしてるぞ。」
「所詮あいつらの矢なんて知れてるだろ。」
「そうだな。」
50本のC4爆弾付きの矢が飛んできた。セム族の部隊に命中する瞬間に50本は一気に爆発し、一気に50人が吹き飛んだ。もの凄い威力でシュメール人も驚いた。
「これは凄い、誰にでも勝てるじゃないか。」
「さすがですアヌンナキ様。」
「まだ安心するな、実際の人数はまだ相手の方が多い、今ので50人ほど倒したと思うが、まだ250人残ってる。この調子で一気に人数を減らしていくぞ。戦いは長引けば長引くほど互いに苦痛になる。」
セム族は予想外の平気に圧倒されていた。しかし、セムとロイは決して慌てず次なる作戦を実行しようとしていた。




