第133話 再び
シュメール人はさとしと協力して武器を製造した。全ての武器が揃って1日が経ち、陽が真上に来た時だった。
「おい。」
シュメール人の一人が遠くを指差すと、そこには大勢を引き連れてきたセム族の集団だった。
「前より人数が増えてないか。」
「300人はいるぞ。」
「アヌンナキ様、相手の人数がもの凄いです。」
「仕方ない、だがこっちには現代の武器がある。個人の実力は俺たちのほうが上だ。」
さとしはアヌンナキと呼ばれることにもはや違和感は無くなっていた。それよりも、セム族は全部族300人を引き連れて徹底的にシュメール人を滅ぼすつもりなのだ。
「主力が3人、兵士が300人だ。雑魚とはいえど人数はこっちの3倍はいるから油断するなよ。」
セム族はゆっくり歩いてきて余裕の素振りを見せていた。シュメール人の一人がC4付きの弓をセム族に向けて飛ばそうとしていたがさとしがそれを止めた。
「まて、貴重なC4だ、簡単には使わないでほしい。昨日言った俺の作戦を実行してくれ。」
シュメール人は藁でできた盾を構えてセム族の襲来に備えた。
「しかし、なぜ藁なのでしょうか。藁だと剣などすぐに貫きます。」
「戦いが始まればすぐにわかる。この藁の盾は一度しか使えないと思おうが、相手が攻撃してくるまで、絶対に攻撃するな。相手から先に攻撃するように仕掛けるんだ。」
「分かった。」
さとしは戦略的戦法を考えていて、あえてセム族を挑発することにした。




