第117話 さとしの天体講座
さとしは時間の概念から暦を現す手段を教えて、天体や数学などあらゆるものをシュメール人に教えていった。
「まず六十進記数法というのがありまして、60を底とする記数法です。これを時計の表記に使用します。60は2、3、4、5の最小公倍数であるため、約数が多く、除算する上では非常に便利なのです。」
「おおお素晴らしい。」
「(現代の高校生なら皆知ってるレベルでもこの時代だと数学者扱いか)」
「次に1日という決まりについて教えします。まず1日とは、太陽が昇り、沈み、また昇るのが基本の単位です。夜空で最も明るく輝いている星は月というものであり、満月になったり三日月になったりと、変化が多くあるので、まず月を基準にした、太陰暦を使うといいでしょう。
新月・上弦の月・満月・下弦の月が一つのサイクルで、その変化の間が7日、これが4回あるので1ヶ月は28日になります。そしてそれぞれに、守護星を付けます。太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星で、一つのサイクルの始まりの日は太陽曜、2日目が月曜、3日目が火星曜、水星曜、木星曜、金星曜、土星曜と1週間という区切りを決めましょう。
でもこの方法だと1年が29日少ないので、この残った29日分を12ヶ月分にそれぞれ1~2日ずつ足して行きましょう。そうですね、今は2月なので2月の今は28日のままにして、残りは30日と31日を交互に来るようにしましょう。」
さとしはマヤ文明が使用していたマヤ歴の360日の暦の話もして、4年に1度くる周期のずれによる、閏年の修正や、現代では当たり前のことを次々と話していった。




