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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第111話 教科書はデタラメ

 さとしは、シュメール人が住み着いている地区に着いたが、教科書に載っていた内容とは随分異なっていることが判明したのだ。

 「おいおい、まるっきり嘘じゃねーか。」

 シュメール人は高度な技術を揃えていて、車輪を使って移動する乗り物や、海の上を移動する船など、現代の主流となっている乗り物の原点を造った文明でもあるが、さとしが実際に見た光景は、石器時代と同様の生活をしていたのだ。

 「こんな状態からどうやって高度な文明を築いたとでも言うんだ。」


 シュメール人を統括しているトップがさとしに近付いてきて要件を聞いてきた。


 「お主ここの人間ではないな。どこから来た?」


 さとしはここで思い切った事を言った。


 「私はこの町、いや、この国を新しくする為にやってきた。皆様の生活の助けになればとやってきた。」


 「そうか、以前にもそうやって来た者がいたがそいつは我らの食料を奪うためにきた。そこまで言うならそれなりの誠意を見せてもらおうか。」


 シュメール人の族長はさとしを試そうとしてきた。

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