第109話 侵略
ウバイド人が住み着いている所から20Kmほど離れたところに大きな村があり、ウバイド人はその村から物物交換をして食料を買っていたりもしているが、とても高価な物が必要で簡単にはいかないのだ。無理やり奪おうとしても戦力が違いすぎてそれも無理である。
実際あまり友好的な関係ではない地区で、物物交換をしてもよく揉め事を起こしていた。
この村では村長であるセムがいて、セムの右腕的存在であるロイと、よく他村へ行き取引をしている。村人たちはセムとロイの不思議な力で守られているのだ。実はセムの村でなぜこんなにも大量の食料があるかというと、他村から食料を力で手に入れているのだ。取引に行く時、セム村の頭脳としてセムに気に入られているラルベルトを連れて3人で取引に行っているのだ。
取引に成功して食料を持ってきたものはウバイド人などに時々提供しているが、実際は腐りがけの食料を提供していて、ウバイド人もそれに気付いてるが勝てる訳ないので、何も言わないようにしているのだ。そんなセム達が今3人でとんでもない大きな計画を立てていたのだ。
「おいおい、あそこは国を築いている地域だぞ。」
「今までのようにやっていれば問題はない。」
「確かにセム様の力は本物です。しかし、あそこは人口もこの周辺では一番、私たちの村の10倍はいます。万が一セム様のような力を持つものが・・・」
「ラルベルト、恐れることはない。我々は神より選ばれた力を持っている。この力があれば全ての国を支配する事ができる。」
「まずあそこは俺たちより技術もないし、家一つ建てる技術も持っていない底辺地域だ。」
「ならやろうではないか。次なる土地はシュメール人がいる所だ。」
セムはシュメール地区を侵略することを考えていた。




