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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第108話 ウバイド人が抱える問題

 紀元前3800年…ウバイド人が住むここユーフラテス河沿岸地帯にタイムスリップしたさとしは、ウバイト人から話を聞くうちに徐々に問題を抱えていることが分かってきた。

 「わしらは、ここに住み着いて十数年が経つ、魚や鳥など食料は豊富にあるが、それを嗅ぎつけてきた外の者たちが食料を奪いに来る時があるんだ。しかも最近襲いに来る人数も増えてきたし、民族の種類も増えた。」

 「このままだといつか強い民族が来たとき、ここは奪われてしまってわしらは追い出されるか、奴隷にされるか、そのような未来が近い将来待ち受けているということだ。」

 「戦ってもいいが、とても戦力が足りない。この前来た民族は何やら先が尖っている棒を遠い所から物凄い速さで飛ばしてきたんだ。それがわしらの仲間の頭に刺さってしまって、その刺さった物を抜いてみたが、ここにある。」


 仲間の頭に刺さった物をさとしに見せた。


 「あんた、これ弓矢じゃないか。」

 「弓矢?」


 「知らないのか?竹かしなりが効く棒に弦を端から端まで付けて、良く張るようにするんだ。」

 

 さとしは実際にそこにあった竹と、持っていたタオルから糸を引っ張り出し、竹をしならせて、端から端に糸を付けた。


 「それからこの矢を糸と一緒に手でつまんで、自分の方向に持ってくる。そして糸と矢を同時に離す。」


 矢は勢いよく20mは飛んでいった。するとウバイド人は驚愕した。

 「何だこれは?こんなんで棒があんなに飛んでいくのか。」

 「ちなみにこの矢は石を加工して先を鋭くさせている。」


 さとしは弓矢の作り方をウバイド人に教え、離れている敵を討つ方法を身につけた。






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