第102話 涼太の言っていたこと
3ヶ月前の2015年5月2日に、涼太が精神病棟に緊急入院したが、さとしは入院される直前にとった涼太の謎の行動を思い出していた。
「俺はあの時涼太と一緒に行動していたが、さとしが涼太にメールを送って、その内容を見た涼太は発狂してタクシーを呼んでどっかに行ってしまったんだ。」
涼太は、2015年5月のゴールデンウィークで、さとしは家族で三重県に旅行に行って、みゆは恵美の家に泊まりに行って、健太と涼太は日本各地の科学研究所に行ってムタチオンについて探求をしていた。その時に涼太は何かを発見して、それをさとしにメールで伝えて、そのメールに対してさとしが返信すると、涼太は突然気が狂ったように発狂して、タクシーを呼んで健太を置いてどっかに行ってしまったのだ。
「あの時涼太は俺の先祖に関してメールで聞いていた。その時俺は家族と一緒に三重県に車で向かってる最中だった。父さんに先祖のことを聞いたら、パレスチナという所から来ているらしい。それを涼太にメールしたら涼太が急変したというわけだ。」
「涼太はさとしの先祖を調べようとしていた、そして何かが確信に変わり、それを俺たちに伝えようとしていたということか。」
「俺の先祖とムタチオンの起源に何か関係があるのか?」
「それは分からないがパレスチナというのが気がかりだな。」
「パレスチナというと、ユダヤ教やキリスト教と関係ある場所じゃないか。」
「ヨルダンに接するヨルダン川西岸地区とガザ地区からなるパレスチナ人の自治区だ。さとしの先祖がパレスチナだとしたら、ユダヤ人から来てることになる。」
「聖書と大きく関わってる場所だよな。」
「聖書と言えば涼太はあれから聖書を物凄い形相で読んでいたぞ。」
「聖書か・・・ん。」
「どうした?」
「それだ、聖書を読めば何か分かるかもしれん。」
さとしは涼太が入院する前に行った奇妙な行動や発言は何か意味があるはずだと思い、再び自分の先祖であるパレスチナ人について調べることにした。




