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クラウンゲーム  作者: 好きな言葉は酔生夢死、家から3歩出ることで毎日の運動タスクを消化し、健康的課題の高血圧については24時間断食することで対策を完了させている、200歳まで生きることが超確定した、常識はずれのバケモン
巫女編
78/88

78 圧倒的な強者


 久は空を飛んだ。


 そして、上空から一歩的な蹂躙を始める。


久「えーっと、なんじゃったかのう。斬撃を飛ばす――」


信矢(初代 真空切りだ。早くしろヒゲ、時間がない)


久「そうせっつくでない。すぐに終わらせる。――初代 真空切り」


 深紅の刀と融合した長大な刀を思い切り振る。



静香「総員、全力で避けろ!!」



 政明たちは、その場から全力で飛ぶ。


 彼らがいた地面には大きな亀裂ができていた。


政明「マジかよ……」


 全員が唖然となるなか、静香の号令が飛ぶ。


静香「飲まれるな! しっかりと敵を観察しろ!!」


 その言葉で現実に引き戻され、とにかく回避に専念する。


 久が行っている攻撃は、もはや天災に等しかった。


 絶対に避けることのできない、理不尽な現象。


 斬撃は雨のように降り注ぎ、次第に回避が間に合わなくなっていく。


サイ「静香! 絶対にそのベルで攻撃を受けるな」


静香「どういうことだ?」


サイ「【深紅の刀】の専用効果は宝具の破壊を可能にする。静香のベルも役に立たねぇ」


 先ほどの政明の絶対防御を崩したのも【深紅の刀】の力だ。


 絶対に受けることの許されない斬撃の雨。



久「……これだけじゃ、時間がかかるのう」


 久は真空切りをやめ、地面に降り立つ。


久「一番の危険人物は、お主じゃ【女帝】」


 比較的軽傷で、軍にバフをかけることができる静香に魔の手が迫る。


タクト「やらせるか!」


 タクトは剣を投擲するが、それでできるのはせいぜいコンマ数秒の時間稼ぎだ。


静香(十分だ)


 静香は紙一重で久の攻撃を回避する。だが、こんな戦いでは限界が来ることをすぐに理解する。



静香(どうする!? このままでは全滅だ……)



 元帥の静香が一番冷静に場の状況を理解していた。


 戦闘経験が乏しいサイと政明。片腕が飛ばされた小島。この場で一番強く、弱いタクト王子。


 だが、この絶望的な状況で、静香は、タクトと政明がまだ諦めていないことを知っていた。


 目だ。


 彼らは、なにか秘策があるかのように小島を見ている。


政明「おい、巨人! これじゃ、すぐに全滅するぞ」


小島「分かり切っていることを言わないでください」


政明「なら分かってんだろ。このままじゃ、てめぇの大好きな王様の国は滅びる。それは回避しなけりゃならねぇ」


小島(何を当然のことを……)


 小島は思わず政明を見る。政明はそれを受け、タクトの方に顎を向けた。


 それだけで小島は、なにを言いたいのかが何となく分かってしまう。


小島「……正気ですか? というかなぜそれを知って――」


政明「こっからあそこまで往復何分だ?」


 小島は思わず考え込んでしまう。


小島「……およそ5分です」


政明「んじゃあ、今からは耐久フェスティバルだ」


 政明は大きく息を吸い、全員に聞こえるように叫ぶ。



政明「総員、今から5分耐えろ! そうすりゃ、勝ち確だ!」



 その宣言と同時に小島は王城の方へ走る。


j『随分と吹かしたねぇ。そんなわけないのに』


政明(黙ってろ、そんくらいしないと、生き残れねぇんだよ)


 このまま勝ち目のない戦いをしていても、いずれ誰かが犠牲になる。


 ならせめて5分だけでも生き残ってもらう。


久「行かせるわけないでしょう」


 久が斬撃を放つ、だがそれは障害物に当たり防がれてしまう。


 いや、障害物ではない。それは――【不死(アンデッド)】だ。


 不死が突然上空から降ってきたのだ。


 間一髪のところで、攻撃を回避した小島はそのまま王城へと走り去る。



久「さて……信矢君曰く、身動きが取れないように適当な場所に放置したと言っているのですが――誰ですかね?」



 久は不死ではなく、その上空。降ってきた屋上を見る。



「なんだ久君。俺という存在をこの短時間で忘れてしまったのかい?」



 整った顔立ちに、力強い瞳――自称神こと【道化師(ピエロ)】、天水 涼斗がそこにはいた。


 リョウトは静かに地面に降り立ち、口を開く。


リョウト「まあ、いいさ。神は慈悲深い。もう一度君に約束された敗北を授けよう」


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