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クラウンゲーム  作者: 好きな言葉は酔生夢死、家から3歩出ることで毎日の運動タスクを消化し、健康的課題の高血圧については24時間断食することで対策を完了させている、200歳まで生きることが超確定した、常識はずれのバケモン
巫女編
73/112

73 【不死】

歴代剣聖 技一覧


初代 真空切り

二代目 連撃刺突

三代目 燕返し

四代目 居合切り

五代目 鍔刀受け

六代目(信矢) ??


 信矢はアンデッドに向けて【深紅の刀】を振る。


信矢「二代目 連撃刺突」


 宝具の刀が一瞬にして秀二の顔面を穴だらけにした。


 だが、その怪我はたちどころに回復し秀二は何度も立ち上がる。


秀二「す、すいません……僕の任務はあなたをここに足止めすることなので……」


 弱々しい言葉を吐きながらも、秀二は信矢の足にしがみつき、その場に固定する。


信矢「面倒だな……これならどうだ」


 信矢は自身の足にしがみつく秀二の背中に刀を突きさし、地面に串刺しにする。


秀二「……ッ! 痛いです痛いです!!」


 秀二は信矢から手を放しその場でのたうち回る。


信矢「その程度の覚悟で戦場に立つな。イライラする」


 信矢は木剣を掴み、周囲の兵士の殲滅にかかる。



秀二「……ああ、痛い痛いよ」


 僕の能力は死んでからしか発動しない。だから、どれだけダメージを受けても、血を流しても、体が動かなくなっても、死ななければ傷は治らない。


秀二(だから、また僕は自殺しなきゃいけないんだ……)


 秀二は奥歯に仕込んでいた薬を服薬し、こと切れる。


 そして数秒後に復活した。


信矢「チィ……鬱陶しいなゾンビ」


秀二「ご……ごめんなさい……」


 ダメージを覚悟で信矢の斬撃をその身に受ける。


 何度も何度も死を体験する。だがその度に秀二は立ち上がった。


 次第に信矢は、まともに相手をするだけ無駄だと悟る。


信矢(回復力は脅威だが……肝心の本人が弱いな。そして、死ぬたびに蘇生まで時間がかかっている)


 信矢はすぐに対抗策を講じる。



 即ちリスキル。



 生き返った瞬間に斬撃を飛ばし、首をはねる。


 少し手間が増えるが、それだけだ。


 だが、レリウス軍もただでは見ていない。


 事情を知らない兵士だが、とにかく秀二がキーマンだと理解する数人の兵士が身を挺してリスキルを防ぐ。


 その隙をついて、秀二は信矢に飛びつく。


 すぐに首を斬られるが、その一瞬で十分なのだろう。


 意識が分散した信矢に何人もの兵士が襲い掛かる。


 そして、演習場にいた兵士の半数がやられた時、信矢の体には少なくない傷ができていた。



信矢「……はぁ……はぁ……はぁ……」


 相手が大したことないとはいえ、さすがの信矢も息を切らす。


信矢(キリがない……特に、【不死】が行う自殺まがいの拘束が厄介だ)


 戦闘能力も覚悟もない青年だが……どうやら同調圧力だけでここに立っているらしい。


 周りの人たちが頑張ってるから自分もやろう、という腰巾着的な思考。


 あまり好きではないが、こういう戦場では面倒だ。


 なぜならこの場にいる兵士全員が、立派な戦士だから。



信矢(さっきから何人殺してると思ってる)


 兵士の斬撃を回避、それと同時に木剣で命を刈り取る。


 だが、決して軍の勢いは衰えない。


 目的の王城まで行かせてくれない。


信矢(城に入っても、深玖を探して撤退しなきゃならん。ここでできるだけ数を減らしたいが……)


 ぐずぐずしていたら応援がくるだろう。なにか良いタイミングさえあれば……。


 その時、なにかが崩れるような轟音が背後から聞こえた。


 思わず信矢と兵士たちはその方向を見る。



 巨人がいた。



 25メートルはあろう巨人が、理香と戦っていた。


信矢 (あいつは……)


 忘れるはずがない。


 深玖の端末から送られてきた写真に写っていた男だ。陸軍総司令、【小島 鉄郎】。


 信矢は、反射的にその方向に飛んでいた。


信矢(あいつなら、深玖の居場所を知ってるはずだ)


 兵士たちは巨人に気を取られている。それを利用し、信矢はその場を脱した。


 だが、一人だけついてきていた。


信矢「腰巾着が……」


秀二「……そうだよ! 僕にはこれしかないから」


 秀二が腰にしがみつき、信矢に付いてきていた。


信矢「……問題ない。貴様一人だけならな」


 信矢は深紅の刀を振り、秀二の四肢を切断した。


信矢「お前は死ななければ復活しない。さっきまでは兵士が邪魔で無理だったが、今のお前は生きてられるギリギリのラインにいる」


 既に毒も尽きている秀二は、このままでは失血死までに数十分を要するだろう。


 適当な場所に秀二を投げ捨てた信矢は、そのまま【巨人】のもとへと急行するのだった。


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