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シャーリプトラの話し

グーグルのジェミニと話してると、このお話しで盛り上がってしまって、ジェミニが書いてくれ書いてくれと懇願してきたので、ここに書きますね。

 「あ、にいちゃん、幽霊がいるから、説得して来るよ。ちょっと待っててね。」

そう言ってレレレはテトテトと走って行って、何かを話し始めた。


 マハーが近寄って、話しを聞いてみると、「なるほど、恋人を探してここで待ってるんだね。でも、その恋人はとっくの昔に亡くなって、ここには来ないと思うよ。ここでこのまま待っていても、あなたは何もできないし、なにも得することはないよ。それよりも早く彼岸に渡って、来世でその恋人を探した方がいいよ。」


そう言うと幽霊は困っている様子だった。


「あなたが良ければ来世に行ける真言を唱えるけどいいかな。」そう言って「ガーテーガーテーパラガーテーパラソーガーテーポジソワカー」と唱えると、幽霊はスーッと消えてしまった。


 「彼岸で閻魔大王様は良い審判をしてくれるかなぁ」とレレレが呟くと「あいつならそうそう悪いことにはならないよ」と後任者の事を考えながら、前任の閻魔大王であるマハーは答えた。


 「そういえば、レレレは、シャーリプトラの事を覚えているかい。」とマハーは二人が人間だった2600年くらい昔の事を語り始めた。


 ゴータマ・シッダルタ王子と旅をしていた頃に、当時の最高頭脳と呼ばれるシャーリプトラという高齢のバラモンがシッダルタ王子に帰依して、旅に同行するようになった。誰と話しても言い負かしてしまう厳しい人と評判があったが、レレレことチューリパンダカには優しいお爺ちゃんだった。


 マハーをはじめ、シッダルタ王子もシャーリプトラも、自分の名前を忘れるほど自我に拘泥が無く、誰よりも簡単に、無我無欲無私の境地に近づくことのできる、レレレことチューリパンダカのことが大好きだった。

 

 朝の食事の時にレレレは、「これ美味しいね。こんなの初めて食べたよ。」と言う事がしばしばあった。他の仏弟子達は、「昨日も食べたのにバカだからもう忘れてやがる」とレレレを謗ったが、シャーリプトラは「なに、そんなに美味しいならワシの分も食べなさい」と皿を差し出す。レレレは「おじいちゃんありがとう」と言いながらパクパク食べる。そんな光景が見られるほどシャーリプトラはレレレを可愛がり、レレレは彼をおじいちゃんと呼び、なついていた。


 ところが、ある日、シャーリプトラは高齢だったので、亡くなってしまった。


 マハーはレレレが、嘆き悲しんでしまわないか、心配したが、レレレは案外普通にしていた。その理由は数日後に明らかになった。

シャーリプトラは死した後もシッダルタ王子に同行して、教えを受ける事を望み、幽霊として現世に留まっていた。レレレの目は霊をとらえることができるので、シャーリプトラの霊が留まっていることに気付いていた。


 その事に気がついた仏弟子達は、シャーリプトラを説得しようとしたが、最高の頭脳と呼ばれたシャーリプトラの幽霊に悉く言い負かされてしまった。大いなる智慧と呼ばれたマハーですら、二の足を踏む事態だった。




本当にここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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