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マハーの日常

マハーパンダカは仏弟子の中で大いなる智慧としての称号を持つ人で、閻魔大王菩薩としての知見もあるので、こういう日常になります。

 レレレの日常が、お掃除に明け暮れるほんわかした日常であったのに対して、マハーの日常は、賢者のように魔法と武力を駆使して、魔獣を狩るという、大変アクティブな生活を送っていた。

 魔獣を狩ると言っても、マハーの場合、大変血を見るのが嫌いな性格だったので、水魔法によって頭部を覆い尽くして、窒息死させるという方法で、魔獣を倒した。

どこにも傷が無く、損傷した部位もないので冒険者ギルドの職員からは大変喜ばれて、冒険者ランクはかなりのスピードで上がっていった。

 少し離れた場所の依頼であっても、空を飛ぶか転移魔法によって、その日の夕方には冒険者ギルドに帰着して、依頼達成を報告していた。

 マハーにとって、夕方に隠れ家に帰り、その日あったことをレレレと話し合う時間が貴重だった。かつてのレレレは記憶をすぐに消されていたが、今のレレレは普通に記憶があるので、大変楽しかった。

 「にいちゃん、この世界の住民はなぜ白人が多いの?」ある日の晩ごはんでレレレはこう切り出した。確かに、異世界は中世ヨーロッパ風の文化になっていて、建物や住人もヨーロッパ風であった。これについて、マハーはこう答える。「ちなみにレレレはインド系の人を見かけたことがあるかい?」そういえば、インド系の住人を見かけることはない。「インド系の住人がいない理由はね、彼らは輪廻転生が当たり前の世界だったから、さっさと輪廻転生して、天国予備校のようなこの世界に来る必要がないからなんだよ」

「なるほど、輪廻転生に関係する?」

「そう、インド人とは逆に白人の世界には輪廻転生の考えが少ないから、死後も幽霊として留まってしまって、人間としての評価ができなくなったから、再評価のためこの異世界に転生するんだよ。それもあまりにも大量だから、彼らの文化つまり中世ヨーロッパ風になってしまうんだよ。」

「なるほどねぇ、じゃあ、黒髪黒目が少ない理由は?」

「日本や他の仏教国の場合、輪廻転生の考えがあり、あっさり来世に向かうから、この異世界に来ることは少ないよね。黒髪黒目でも戦争国とか犯罪国とか宗教や信仰や神のない国の人はそもそもここにこれないからね。」などと、転生モノの闇を暴いてしまったりする。

「じゃあ、この異世界に住んでいる白人の人って、どういう感じの人?」

「うーむ、天国に行ける資格を持ってたけど、幽霊となって現世に留まったために再評価が必要になった霊魂とかが多いかな。あと乳幼児の頃に亡くなって評価のためのデータが少なすぎて再評価になった人とか、ごく稀に神や悪魔の影響で亡くなった方とか、かなぁ。」

「なるほど、ギルド職員とか八百屋のおばちゃんとか肉屋のおっちゃんとかこの世界のみんな、基本いい人が多いのは、そういう訳があったんだね。」

「そうだね、レムトのように霊魂の形が分かる能力があればそれが分かるよね。」

 二人はそんな充実した毎日を過ごしていました。




読んでいただきありがとうございます。

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