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アルケミスト~闇の世界で闇に生きる~  作者: 我流技褄
第1章 転移
8/19

入試

久しぶりに早めの投稿が出来た気がします。

||私は努力した

||覇者となる為に

||かくて私は覇者となった

||皆は恐れおののき

||そして笑った

||私は見れば

||裸であった


 さて、そういうわけで学園の入試だ。因みに、細かい手続きと身元保証人はギルマスがやってくれた。今更だが、文字に関しても問題なく理解できるようなので、受付の時も困ることがなかった。


 第一試験は、適性検査である。試験と言うのか怪しく感じるが、将来有能な人材を送り出したい学園としては必須の項目だそうだ。ただし、この試験(?)はあくまで参考にしかしないとか・・・で、ただ測定器である水晶に触れるだけという謎の試験の結果が・・・

「適性は全種!?」

試験官の驚愕の声が木霊することとなった。当然周りがざわめき、すんごい注目を浴びる。・・・恥ずかしいから是非とも辞めて頂きたい。


 サクサクいこう。さあ、次だ。次の試験は筆記・・・っておい!あの王様実技だけとか言ってたよな!?・・・後で調べたところ、あの王様、相当頭良くて当時の学者顔負けレベルだったもんだからやる意味ないと筆記は飛ばされたらしい。どんだけだよ、王様・・・


閑話休題


 では、ここに問題を紹介しよう。

(1)貴方が主に使用若しくは専門とする魔術の種類を書け

(2)(1)で答えた魔術につき、理論体系を書け

※もしこちらが知らない術であった場合、次の試験で存在を証明して頂くので、その旨を伝えること

(3)(1)の術に関して、実用例を挙げよ

(ボーナス問題)(1)の術と(2)の理論体系を元に、独自の術を創作せよ。ただし、理論と方法を明記し、かつ使用可能のものに限る


以上、100点満点だ。解答用紙の羊皮紙は随時追加させてくれるというなんとも嬉しい仕様だ。でもって制限時間が1時間。絶対書き終わらないクソ仕様じゃねえか。まあ、恐らく過程重視だろうけど。とはいえなんか負けた気がするのも嫌なので、自分の身体構造をちょっと弄って速度を上げてやろうではないか。別に問題に干渉してないから問題ないだろうし。



[解答中]



[時間終了]



 終わった。当然錬金術を書いたが、問題は魔術なので、この世界に来てからの術に限定して書こうとしたため、相当難しかった。なんていったって魔術については自分でも分からないところがあるのだから。因みにボーナス問題は術を盗まれそうで嫌なので、解いていない。

 で、解答は集めるのではなく、次の試験会場で試験官に渡すそうだ。


最終試験:実技


 当然というべきか、魔術を実際に行使せよとのことだ。しかも2次試験の解答を元に見られるそうだ。

「じゃあ、あの的を錬金術で攻撃してみて」

しかも試験官全然わかってねえし!?回答にはちゃんと物質を変化させる変性術を元に書いてあげたはずだ。しかも馬鹿でも分かるように大まかな仕組みも書いてやったというのに・・・

「あの、ちゃんと私の解答読みました?錬金術は研究が真髄で戦闘用じゃあないですよ?」

思わず切れてまくしたて上げる。

「あ、できないの?じゃあ、あの的を何か別の物にしてみて」

いや、できないわけじゃないが・・・それに何なめ腐った顔してんだ?ただこれ以上言うと、点数下げられそうなので大人しく従う。


 今回の的は壊れないように魔術で保護された木の板だ。恐らく魔術の特徴であるエネルギーを吸収するか、あるいは発散させているのだろう。つまり、干渉出来ないように出来ているのに、干渉せよとのことだ。無茶苦茶だ。

 なんか癪に障るので、的から触手でも出して試験官に触ろうとする生物でも作ってやろう。別にエネルギーだって物質に変化させることができるのだ。的を保護する物が魔術なのだから、干渉など楽なもんだ。


・・・後日、ヘルメスはこの時に事を思い出して、流石にやり過ぎたなと、自重を覚えるようになった・・・(?)


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


さて、結果発表である。なんとこの学院は試験翌日には合否発表がされるのである。採点者がちゃんと眠れたのか甚だ疑問だ。で、結果だ。第1試験は満点の100、第2試験は特殊につき採点不能、措置として100点を貰えた。で、3次だ。10/100。


「おい、これはなんの冗談だ?」

「貴方は試験官に危害を加えようとした為、大幅な減点措置を取らせて頂きました。本当ならマイナスにしたい位なんですけど、術としては完璧だったので致し方無く10というわけです。感謝してよね?」

突然現れた昨日の試験官にそう冷たく言われた。めっちゃ高飛車なのが気になるが、それは置いといて。・・・本当に自重すれば良かった。試験官の態度にはイラついたが、それはそれ、これはこれだ。流石に試験であれはまずかったかもしれない。

まあ、そんなこんなで総合評価だが・・・

「おいおい、これで主席!?実技最悪なのに他でここまでいくか・・・」

そしてもう一つ可笑しなことが。

「よく見れば俺より点数高い奴もいるのになんで主席なんだ!?」

そしてその答えは入学手続きの時に判明した。

「ヘルメスさんは今年唯一の我々が知らない魔術の使い手である為、特別にこのようになったという事です。場合によっては講義も願いますが、宜しいでしょうか?」

なんということだ・・・完全に目を付けられているではないか。しかし、講義なんていっても錬金術は変な人や強欲な輩が知ったらそれこそ大惨事になりかねない。故に

「講義に参加可能な者は選別させて頂きますが、宜しいでしょうか?」

「ええ、特殊な術というのはそれ相応に秘匿されるべきですからね。」

「まあ、そうなんですけど・・・貴族だからとか成績がいいからとかそういった理由も受け付けませんよ?本当に学んでも問題無いと私が判断する者にしか教える気はありません」

しばし事務の人が黙り込み、思案する。暫くしてついと面を上げ、

「・・・わかりました。それが条件というのであれば」

と言ってきた。まあ、絶対に知識が手に入らないよりは少しでも手に入る確率が高い方を選んだのだろう。

と、まあ、本当に入学生なのかという会話を事務としたのち、去るのであった。


・・・そしてそれを見る入学手続きの事務は、またもや思案顔を浮かべるのであった。

エネルギーを物質に変換する方法は、E=mc^2と質量欠損ですね。質量欠損とは原子を構成する陽子,電子,中性子の質量の合計は、原子そのものの質量より大きくなるもので、釣り合わない分はエネルギーとして存在しているというわけですが、ここは魔術の世界。ヘルメスの変性術は存在する物質全てに適応する為、エネルギーを物質に無理矢理変換させていたんですね。この辺の方法は又いつか語られます。

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