授業
遅れました。
毎回初回の詩らしきものですが、あれ、普段完全に一人で考えているんですよ。しかしながら今回は良いのを引用させて頂きました。(旧約聖書の伝道者の書より)
追加で注意事項。今回は主人公がめっちゃうざいと思います。そういうのが嫌な方は、適度に読み飛ばして下さい。orz
||空の空
||伝道者は言う
||空の空
||全ては空
さあ、待ちに待った(?)学院の授業だ。と、その前に・・・入学式は何か特別な事があるわけでもなく(まあ、周りから好奇の目でジロジロ見られた気がするが・・・)、校長の挨拶もただ長いだけなので割愛だ。そしてもう一つ、あの訳の分からない高飛車な女史は解雇されたそうな・・・うん、スッキリシタ。
この学院の授業は単位制、しかも必習得科目は実践魔術のみという途轍もなくいいか、、、ゲフン。優しい設定だ。その変わりに単位足りなければ即落第らしいが・・・
で、折角色々学べるチャンスなんだからと、色々な教科を取った訳だが・・・
「呪文型魔術に魔法陣学、更にチャーター系魔術に魔術設計、それに薬学や医学まで!?・・・一体どれだけ取る気ですか!?」
案の定驚かれた。とはいえ、教えて貰えるものを教わらない手は無いので、受ける気ではあるが。
「まあ、本人が良いと言うなら良いでしょう。数学といった一般的な科目が殆ど無いのが気になりますが・・・」
当然だ。出来るものを今更教わるのは時間の無駄だ。数学なんて錬金術の基礎の基礎なんだから、知らない訳ないじゃないか。国語?研究は語学の塊ですがなにか?それに・・・
(ヘルメスの長い話は飛ばしましょう・・・)
まずは呪文型魔術だ。
「・・・であるからして、呪文とはそれそのものに力ある言語を使用するものと言葉をイメージの為の鍵とするものに大別する事が出来る。」
「先生!」
「はあ、なんだね?ヘルメス君。」
「力ある言語と言いますが、その力はどこから来るのでしょうか?もし言語そのものに力あるなら永久的にその言語から力を取り出す事が出来てしまいます。すると永久機関などという有り得ない存在が出来てしまうだけでなく、エネルギーがこの世界に永遠と増え続ける事になりかねないと思います。」
「ながながとありがとう。で、私に聞かれても全ては分からない。まず、力ある言語は術者からエネルギーを搾り取るタイプは見つかっているが、それ以外は謎も多い故分からない。一説によっては神格がそれらの言語に力を与えているなどと言う者もいるが、真相は分からぬままだ。これでいいかね?というか自分で調べなさい。」
「ありがとうございます。しかしながら、「分からない事があればすぐに聞け」と仰っていたのは先生だったと記憶しておりますが・・・」
「ええい!言葉の揚げ足を取るな!」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
(ヘルメス生意気ですね。この辺で次行きましょう)
お次は魔法陣学である。
「魔法陣そのものは召喚、術の行使、動力源などと、あらゆる使い方がある。しかし、大きく分けると魔法陣を術の設計図とするもの、若しくは魔法陣を術そのものにするものの2つに分けられると言って良いだろう。どちらにせよ、魔法陣には回路としての役割がある。まずは回路の組み方から見ていこう。」
「先生、できました!」
「・・・ヘルメスよ、先走るな。説明しておらんのになに勝手にやっておる・・・」
「先生の説明は予習しなくても少し調べれば出て来る内容でしたので、時間を有意義に使う為、実際に組んでみただけです。」
「はあ、そうか。で、何を組んだのかね?」
「魔法陣内の時間の流れを遅くし、かつそれに体が左右されないようにする術式です。これで研究し放題ですね!」
「はあ、ほんとこいつは・・・そんな術式、現在この世にないぞ?いや、クロノス様の力を受けたものは出来るだろうが、現状いきなりこんな時間操作の術式など通常出来ぬ。まあ、お主なら・・・取り敢えず見せてみなさい。」
と、そこで術式を見せるヘルメス。
「ふむ、やはりか。ちゃんとできておる。というかどうやったらいきなりこんなものが作れるのか・・・因みに説明は出来るか?」
物凄い呆れと諦めの含んだ声で言わないで下さい。やっていることは簡単なんですから。
「まず主要な部分は時間を操るという観点から離れ、時間を作り出す事に意識を向けます。時間は4元素に含まれないですが、第5元素は全てとも言える性質があるので、まずは4元素から第5元素の精製、そこから時間の概念だけを抽出し、そこへ干渉することで時間の流れが変えます。又、その対象を指定することで欲しい範囲のみに効果を及ぼせるようにしてみました。」
「はあ・・・」
また呆れられた。
(ヘルメスよ、あきれられて当たり前だ。諦められただけ良いと思え。)
(そして超優等生、取り敢えず爆発して下さい。by:作者)
もうお分かりだろう。今まで学問漬けだった人は、新しい学問を始めるとどうなるか・・・結果は超優等生の完成である。そりゃあ、好き好んで学ぶならそうもなる・・・よね?
で、当初の神格から隠れる目的はどこえやら、自重しらずが学院で暴れ回るのであった。(合掌)
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
さあ、今度は俺が錬金術を教える番だ。まず受講希望者だが、驚きの校内2/3が希望してきた。当然選抜するわけだが、この結果が面白い。
まず学力だ。基本的に薬学と数学をメインに、幅広く複合させた問題を出したところ、一つも答えられない奴らが出るは出るは。で、これで約半分に減ったのだ。そして次。こちらは人間性を見る為に道徳のような簡単な質問にした。で、結果・・・自分さえ良ければ良い人が多いのなんの。例えば擬似的な領地経営をさせる問題なら、民から搾り取るだけ搾り取って、責任果たさないような奴らだ。そんな論外を外して行くと・・・
「初めまして、アンジェリアです」
「ニーベだ」
「クリスです」
「エランスです」
「マリヤです」
はい、5人になりました。ほんとに少ないね(笑)
・・・なんだか作者もヘルメスにいら立ってきたような・・・
魔法陣の先生が今まで見たことのない術式を見ても驚かなかったのは、ヘルメスについての噂を聞いたりしていた為、諦めがついてただけです。
ヘルメスは一つ勘違いしていて、時間を作るのは4元素を合わせる事では無く、全てを無にしているんですよね。ただ、4元素は全て相対している為、打ち消す事に成功すれば同じように無ができるのですが。
で、無が時間を作るというのは、形が無い物故とでも思って頂ければそこまで違わないでしょう。




