家が!ついてくる!?12話
お待たせしました、再編無しのタイトルです。真っ新な物語を出せた事、物語の次話が出なくて、もやもやして居た皆さんにも、新しい読者に成る皆さんにも楽しんで貰いたいです。頑張って完結迄書き続けます、どうぞよろしくお願いします。
「この発泡スチロールでどうしろってんだ!ああくそ!また突進攻撃かよ、こんなボール位の大きさと、この柔らかさじゃあ盾にもならないぞ!」
スピアベアードにとって人間は遊び道具である、対等に動ける人間ほど遊び道具に適した物は無いが,そう言う存在が中々居ない、それが今此処に居る、直ぐ壊れそうに無い人間が、遊んで貰えるとベアードはとても喜んでいた!しかし悲劇は訪れる。
発泡スチロールに刺さる爪、キュッと独自の音を立てる発泡スチロール。
熊の身体全身から、ザワザワと鳥肌立ち、一部の毛と針が抜け落ちた、熊は耳を押さえ転げまわっている。
ベアードにとって発泡スチロールの音はなんと!殺人音波だったらしい。
自分達を不快にさせる音、その音を聞き、目を血走らせたベアードは遊び相手から、絶対倒さなくてはならない対象へと変化したその影響で動きも変化する。
「え?ふぐっ!何時の間に後ろに!・・・馬鹿な!瞬歩・・・だと、うわーーーーっ。」
両足首を掴まれ地面にビタンビタンと何度も叩きつけられ、大木の方へと投げつける、すでに七夜の意識は飛んでいた。
家に七夜は回収され、又液体をかけられ復活・・・・・。
「あ~~~~全身が痛い・・・・発泡スチロールは何処に?あっ、まずいあれ取られたら唯一の武器が・・・。」
スピアベアードはすかさず元凶である発泡スチロールを亡き物にしようとする、その名の通りの自慢の爪で裂こうとするが、発泡スチールに刺さり爪から外れない、発泡スチロールの不協和音を聞き、叫び暴れまわる、転げまわる、身体は言う事を効かずビクンビクンと痙攣して居る。
必至に剥がそうとするが、その度にキュッと音が、その度に同じことを繰り返す、要するに自爆攻撃を繰り返しているのだ。
すでに、身体全体の体毛と針は抜け落ち、見るに耐えない裸の熊さんが出来上がっていた。
しかも立派で長かった、牙や歯も全て抜け落ちていた。
「はははは!・・・なんだアイツ自分で自爆してる!まるで踊ってるようにしか見えないじゃないか。」
周りに居る別のモンスターも持ってる身体能力が使えなくなるらしい、全力で逃げようとするのだが、ベアードが奏で出す音で、力が抜けていき、動けなくなる物もいるようだ、他にも息絶えたモンスターもチラホラ伺える。
「抜け毛?いやこの場合全身脱毛に近い、・・・・この音に反応したのか?熊や他のモンスターにとっても不協和音なのか?」
発泡スチロールを擦り不協和音を奏で出す、周囲のモンスターと熊が転げ周り暴れ回る、最後には身体を痙攣させて泡を吹き絶命していた。
「あ~疲れた、笑いすぎか?・・・しかし他のモンスターにも効果絶大だったな。」
「箱、回収頼むよ。」
箱)・・・・。?
家)・・・・。!
箱が周りを確認しながら息絶えたモンスターを収納する、そして発泡スチロールも回収しようとしていた。
「えっ?、まってくれ!!」
「あっ、すっ、すいません、すいません、言い方が偉そうでした、その武器を奪わないで下さいお願いします、仕舞わないで下さい、あっ、あああ・・・。」
箱)・・・・。(けっ)
家)・・・・。(ふん)
しかしその願い空しく回収されるのだった、その後、七夜が何度も出して下さいとお願いするが、家も箱も知らんとばかりに横を向く。
レシートを渡されるが見る気力もなくポケットにしまう。
「何てことだ、・・・・諦めるしかないか・・・又、丸腰になってしまった。」
気を取り直し更に山を登る事2時間、何やら大きな巣穴のような物が沢山ある、その中から顔を現したのは4・5㍍のヤギだった、しかしそのヤギは素肌を晒した毛の生えてない姿だった。
ヤギ)「ㇺゲ~~~~~~ッ!?」
「何てでかい山羊だ、鳴き方ムゲー?何て酷い鳴き方だ!姿も全然可愛くない!」
七夜を見つけるなり突進、かわそうとするが他のヤギ達もやって来て、鳴きながら七夜を角で突き飛ばしたり、足で踏みつけようと躍起になっている。ヤギは群れで行動する、そして何よりチームワークが良いのだ。
「ムゲ~~~ムゲ~~~ムゲ~~。」群れで鳴きながら襲い掛かる。
瞬動で何とか当たる事は回避していたが足がもつれ、ヤギの得意技、後ろ蹴りが炸裂し片腕が飛んで行く。
「うわああああ…‥、痛てえよお・・・・くは、おっ、お前らムゲー、ムゲー言いながら・・何て、ううっ・・ことするんだよ、惨いことしてんの・・おっまえらだろうーーー!」
「オレの片腕ーーーーっ!。」
家)・・・・。七夜回収、お約束どうり薬を掛け、放り投げようとする。
「待ってお願いします、箱さん助けて下さい!何か武器出して下さい!」
家が珍しく投げるのを止めた?。
家)・・・・。?
箱)・・・・。!
箱がおもむろに出したのは、どこかで見た事あるティッシュペーパーだった!
「また、ティッシュペーパ~~~~~~?!・・・・こんなんでどうしろと!?」
箱)・・・・。
「ああ、分りました、分りましたとも、有難うございます、これで戦えばいいんですね!?でもこんなのでどうやってあのヤギ倒せばいいんだ!?ああ!もうヤケクソだこうなったらティッシュばら撒いてやる!」
空中へフライヤウェイするティッシュペーパー、その一枚がヤギの身体に張り付く。
ヤギ)ムゲ?ムゲー、ムゲ~~~~!(ん?なんか温かいぞ、これなんだ?ここだけHOTだ、剥がしたら寒いこれもっと寄越せ!)
目をキラキラ輝かせたヤギは七夜を角で空中へ穿ちあげる、人形の様に空中を何度も舞う事30分、ヤギ達は、地面に落ちているティッシュペーパーを、回収し自分の巣穴へ持ち帰る。
残ったヤギはティッシュペーパーの箱を咥え、七夜に投げつける、スコーンと箱はあたまにHITする。
七夜は瀕死だが意識はある。
「ゼイ・・ゼイ・・・まさか・・・・もっとティッシュ寄越せとかじゃないだろうな?」
家)・・・・。
家に薬をかけられ、再生し復活。七夜の頭の中ではあるフレーズが流れていた。
(黒ヤギさんからお手紙ついた、白ヤギさんたら読まずに食べた、ってちがう!食ってない!巣に持ち帰ってるだろ!?)
「箱さん!お願いしますもっと紙を・・・ティッシュを出して下さい!」
箱)・・・・。(メンドウクサイ)
しぶしぶ、取り出したのは白いロール!
「こっ、今度はトイレットペーパー?」
「これは、いったいどう使えばいいんだ?試しにヤギに向けてぶつけて見たが、グシャッと足で潰されたぞ、広げる様に転がせばいいのか?」
ヤギ達は目を輝かせ、七夜の行動を注視していた。飛んで来た物体が何か分らず踏み潰したが、次に来たのはペーパーを広げるように転がって来た、あの温かい物だった。自らの踏み潰した物体を見回すと、端にはヒラヒラと舞う温かい物、ヤギは首をもたげ端っこを噛み持ち上げる、するとそれは、スルリト転がり広がっていく、それを見たヤギ達は、もっと寄越せと七夜に向かって行く。
ヤギ達)「ムゲ!ムゲ!ムゲ~~~~~!」全員?で大合唱!!
「ムゲー!ムゲー!ムゲー~~~!」
「うわー団体で来るなよ、っちょなんで~、・・・ヤギが興奮してるから止まらない、・・・こ、こうなったらドンドントレぺ広げてやる!、あ!しまった1個谷のほうに!」
コロコロと転がるトイレットペーパー、それを追いかけるヤギ、谷に落ちるぺーパー、ヤギも谷へアイキャンフライの如くダイブするが、さすがヤギ、谷のくぼみを利用し器用に降りて、ペーパーを回収し自分の巣穴へ持ち込んだ。
「さすがだ、やぎ!」つい親指を立ててしまう。
しかし、他のヤギたちも鼻息を荒くした状態でじりじりと、七夜に迫る。
「もっとよこせってかあ、これじゃあまだまだトレぺが足りない、参った。」
彼は、振り返り箱を見る。
(お願い事をする時は丁寧に頼まないとな、後が怖い・・・。)
「あのう、箱さんもっとトイレットぺーパーを出していただけないでしょうか?お願いします。」
箱)・・・・。!(仕方ないな)
そんな感じ見えた、その後、山のようなトイレットペーパーを取り出した。
(やった!やりました、これで攻撃は回避できる。)
そのトレぺを七夜はヤギ達の方へ転がそうとしたが、ヤギ達は七夜を又空中へ、そして広がり舞うトイレットペーパー。
「あああ、転がそうとおもったのにーーー。」
ここでヤギ達は勘違いをする、七夜を空中へ飛ばせば沢山の温かい物が手に入ると。
[おい、辞めろよ、そんな事しなくても、へっ?ほごあああ~~なんでそうなるんだあああ~~~。」
ヤギ)「ムゲ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
ペーパーを拾って居ると、ど突き上げられ、何度も何度もムゲ、ムゲ~と言うソプラノを聴きながら、空中遊泳をする羽目になる七夜、その度に舞うトイレットペーパー、それが夕方まで続き、すべての巣穴にペーパーが行き渡ると、ヤギ達はそれぞれ身体にペーパーを巻きつけ横になった。
「フウ、何時間こんなことされていたんだ、ハアーッ、疲れた。」
ヌクヌクと満足したのか眠りにつくヤギ達、すると眠りについたヤギの頭から角が抜け落ちた、それを箱が回収、出てきた紙を読むと桔氷花だった。
「えええって?桔氷花ってヤギの角かよ!採取って言ってなかったか?確かに角の先っぽ花っぽいけど、まさかこれがそうだったなんて、教えてくれよーっ」
叫んでいるとヤギが1匹がついて来いと言わんばかりに、ゆっくり後ろを振り向きながら歩き出す、2時間元来た道を戻り、ある谷の側でヤギが止まった、その谷を覗き込むと底に積みあがった角の山があった。
「嘘だろう、こんな所に腐るほどあるなら・・俺の・・俺の、俺の今日の苦労は何だったんだーーーっ」
山々からこだまが帰って来る。
ヤギなりの恩を返すと満足したのか、振りむきざまに一声鳴いた、「ムゲーーー」山へと帰って行った。
「はははっ、最後の声がね・・採取ねホント・・今までの苦労は一体なんだったんだ・・・・。」
(バタン)
家)・・・・。
箱)・・・・。
いつの間にか日も暮れて、家に回収された七夜は、妻のベットに横に成って寝ている居る、反応が無いはずの妻の目が開き、手がピクリと動いたことも知らずに珍しくうなされていた、トレぺに押しつぶされる夢のようだった。
家が!ついてくる!?12話終わり。つづく
久しぶりに書くと、書きたいものが多すぎて、戦闘が多くなりましたがどうでしたか、楽しんで貰えたのなら最高です。




