再編)家が!ついてくる!?10話
皆さんいよいよ、最愛の妻が少しだけ、登場してきます。さて七夜の運命やいかに?(ついに、追いつきそうです、頑張るぞーっ。)
この世界に来て、七夜が妻と夜を共にしなかったのは2度だけである。あの葬式の後1日足りとも別に寝た事は無い。しかしその事がその後の戦い?に大きく影響するとは思いもしなかった。
「うん?朝なのか?窓はよろい戸だから分かりにくいな。」
突っ掛け棒を起こしよろい戸を開ける、外は明るく清々しい晴天だ。
箱が、時計を出してくれたお陰で時間が解かる。現在の時刻は8時になっていた。
「思ったより遅く起きたな、アリス、アンジェはもう起きてるのか?」
服を着て1階に下りるとアリスとアンジェが食堂で調理の手伝いをしていた。
「おはよう、もう起きて手伝いをしてるんだな偉いぞ。」
アン、アリ)「おはようございます。七夜様」
宿の食堂で食事をとる、野菜に包まれたロールキャベツスープのような物がでた。
(この世界に来て食事をするのは2度目だなあ、初めて食べた奴は不味かった、これはどうだろう。)
「おっ、まあまあ行けるじゃないか!(この言い方は不味い。)とても美味しいです。」
食事を終えギルドに向かうと衣服がボロボロの一団が待っていて、七夜に保護を求めた。
彼らの話しを聞き、結果、岩塩採掘をしながらその近くに彼らの町を作る為の支援と、彼らの身分を領主とギルドに保障させる事で村を失った彼らが、過去に起こった事を水に流す事にしたが、領主やギルドに対して不信感が強く、彼らの信用がもどるかは今後の活動によって見極める事で決まった。
午後1時、ギルドの長達が同行して地下資源の調査と今後の話し合いをした、岩塩の採掘場が比較的近い場所を開拓し、あの村を失った人たちと新しい町を作る事で決まった。
話し合いが終わり、現在、何故かとんでも無い事に成って居る。
七夜と、アリス、アンジェは今モンスターに追いかけられている、正しくは七夜だけだが、
アリスとアンジェは七夜の家に保護されている。
「なんで?・・ハア・・ハア・・俺ばっかり追いかけてくるんだ~~~~!」
事の発端は、ギルドからの大型魔獣の調査と討伐依頼だった。
出掛ける前に家に戻り、みずきに会う為アリス達を外に残し部屋に戻ると、何故か妻は横を向いていた。
「あれ?何で横向きに?振動の所為か?いやそれはあり得ない、この家の中はどんな状況でも全ての振動も動きも吸収出来るように動振動吸収措置を組み込んであるのになぜ?」
上を向かそうとするが、直ぐ戻ってしまう。
「みずき!目が覚めたのかい、みずき、みずき!」
背中に聴診器をあてて見るが、まったく音は聞こえない。
「君の鈴の成るような声が聴きたい、…君のラピスラズリの様な瞳が見たい。」
妻の顔を覗き込むと、いつも微笑んで見える口元がむっとして居る様に見える。
「みずき、・・もしかして、君怒ってる?」
肩を落とし、1階にもどると。
箱が、七夜のククリと盾を両手に持って中にしまおうとしていた。
「何するんだ‼まっ・・あっ、閉まった。出せよ,…出してください。
それが無いと戦えないんです。」
箱)・・・・。(駄目ですと言う様に両手?で口を押え横を向いてる。)
「うっ、・・・ああ!、そうだ倉庫に武器が!」
急いで倉庫に向かいドアを開けると、何ともぬけの殻だった。
「な、ないっ?!俺があれほど苦労して集めて作った防具も武器も何も無くなってるじゃないか!」
肩を落としドアの前まで来ると、顔を挙げて外で待って居る二人に心配を掛けないように何時もの様にふるまった。
そして今!七夜はクエストで山岳地帯に居た、体中ドロドロの鼻水だらけのモンスターは、太長いデカ鼻から止め処なく流れ出る鼻水を岩に擦り付けている!周りの岩はモンスターの鼻水でドロドロだった。例外なく襲われて居る七夜もモンスターの鼻水でドロドロだった。
モンスター)「フブヒュ~~~~~~~~~!?。」
体当たりで吹き飛ばされて、踏み潰され、叩きつけられる七夜!瀕死になる度家から手が伸び回収されて、再生薬アムリタを口に流し込まれ、身体に浴びせ掛けられる。そして又モンスターの傍まで投げられて強制的に戦闘に復帰させられると言う、地獄の所業を味わっていた。
自分に潜在能力があっても、さすがに余力も武器も無い!。
まったく殺気が無かったのでフェイントされ、今こんな状況になっている。可哀そうー。
武器を箱にしまい込まれてからの初めての戦闘。
丸腰で戦い家から渡された物は何故か?
武器に成りそうも無い、成らない!ジャーン!ティッシュペーパー!。
そう皆さん、お馴染みの誰もが知っている、汚れを拭くに良し、鼻をかむに良し、燃やすに良しのペーパーだ!。
モンスター)「バ!バ!バ!バモ~~~~~~~~~!?」
「うお!耳、耳が痛い、なんちゅー音出すんだよ、鼓膜が破けそうだ、大体こんなもので戦えるか!!、こんな物でどうしろてっのーっ!!」
箱)・・・・。
家)・・・・。
とブ千切れている七夜君、それもその筈どうひっくり返ってもペーパーで勝てる要素は一つもない。
水をつけて顔に掛けておく窒息拷問なら知っているが、モンスターの鼻と口はデカイので無理。
死に物狂いで走る彼を、家は全く助けるそぶりも無くただその場所に鎮座して傍観している。
モンスターの巨体がぶつかってもビクリともしない。
ハラハラしながら戦い?を見ているアリスとアンジェは家から出たいのに出してもらえない。
鼻みすだらけで余りの身体の気持ち悪さに、戦意喪失の七夜。
「なんでだ~~~~~っ!べとべとで気持ちわるーーっ」
「こんな紙の量じゃあ自分の躰も拭けないよーっ」
「俺も、俺の鼓膜も死にそうだ、いったい・・・・・・。」
連想ゲームの様に、此の武器?の使用方法を逃げながら考える。
(鼻?かむ?鼻を拭く、んで鼻水べとべとな俺、垂らしてるのはあいつ、まさか・・?あれの鼻を拭いてかめと?)
その後の七夜はモンスターの鼻をかませる為逃げるのを止め飛び掛ったが、返り討ちにあっている状況だ。
「フウ・・ハア、は、鼻水を・・、ハアハア、拭くのは分かった!・・だ、だけど量が・・痛いててて・・・か、紙が足りなーーーい!」
家)・・・・。
家はその抗議を聞くと大量のペーパーを七夜に向けて、ばんばんぶつけていく。
「家ーっ!?何でぶつけるんだよう俺ボロボロなのにーっ、いててて・・せめて優しく渡してくれよーハア、ハア。」
しかし家はどこ吹く風、ちょっとしたペーパーの小山が出来上がっていた。
「ハア、ハア、はあ、これだけやるからモンスターの鼻をかんでやれと言うのかーーっ?。あーもうヤケクソダやってやるよ。」
七夜は紙を両手モンスターの鼻に飛びかかる、しかし興奮したモンスターが大人しくするはずない!、ゆえに先程から叩きのめされている有様なのだ。
しかしモンスターも馬鹿ではない、七夜の行為を徐々に理解し大人しくなっていく、此処までに掛かった時間は2時間。そうこの2時間ひたすら七夜はモンスターのサンドバックに成っていた。
「やっ・ハア・・やっと・・・大人しく鼻をかんで拭かせてくれる気になったか?・・・・長かったーっ、ハアこのモンスター風邪引いてたのか?・・・違うな原因が全く持ってわからん。」
鼻をかんでやった後、鼻水とドロドロに成った顔や体を丁寧にふき取っていく七夜、すると、モンスターが脱皮を始めた。ズルリとこそげ落ちる肉と皮、牙に鱗、角が一気に剥がれ落ちる。
モンスターは少し大きく逞しくなっていた。モンスターは七夜に体をこすり付けた後、山岳の奥地へとスキップしながら消えていった。
「なんて現金な奴だ、俺は奴の成長の手助けしただけ?まあ調査だし捕獲でも討伐でもないよな、報告だけしておくか。」
3時間後ギルドに報告
ルリア)「あの~七夜さん?モンスターが脱皮したんですか?その手助けをしたと?それは大変貴重な体験をなさいましたね。」
「貴重ですか?あの鼻でかモンスターとの事が?、確かビートクラッシュバモムでしたっけ?まさか音波で耳を壊しに来るとはね、それにあの巨体で体当たり突進、踏み潰しですからね~参りましたよ。」
アリス)「七夜様良く生きてました。私達家さんから出してもらえない、外で七夜様がモンスターにボコボコになってた。」
アンジェ)「そうですよ、家さんが、真っ白なペーパー渡して戦えみたいな、ボロボロになる度に、家さん、七夜様治してモンスターの方に投るんですから、家さん鬼かと思いました。話しも(・・・・)だけなので、なんともいえない気持ちです。」
ルリア)「えーと、とんでもない目に七夜さんが合ったのはわかりました、ではこの脱皮した素材はギルドに売りますか?」
「実は寝泊りの出来る旅用の商馬車を買おうと思っています。手に入れた素材を売り歩く仕事をしようかと。小さな村や集落は、まだ素材や食糧不足で困っている所もあるでしょう、まあ、暫くは、これのオークションが終わり、町が落ち着くまで居ますが、旅をするのが私の希望です。」
ルリア)「え!?この町を出て旅をされる予定なんですか?」
「はい、私の求める物を捜す為に世界を回る予定です。それに何処に居ても岩塩と鉱物地下資源の賃貸費用は、ギルドのどの場所でも、受け取ることが出来ると聞いています。だから特に困ることもないと思いまして、あっ、今回の素材の半分は売りますのでよろしくお願いします。」
ルリア)「確かに、それはかまいませんが、分かりました、それまでよろしくお願いします、今回の調査報告は受け取りました。素材の半分は買い取ります、ランクSS+ビートクラッシュバモムは山岳地の奥に戻ったとの報告受け賜りました。」(カテジナさんが寂しがりそうですね。)
家が!ついて来る1?10話終わりつづく
どうでしたか?奥さんが目覚めたら,尻にひかれそうな予感しませんか?次の回も楽しんでください。まだまだ、先のお話ですが。




