第百四話 『炎の剣士』vs『暗殺怪人』
「…………、」
ニゴマルは自身の感覚に戸惑っていた。
兜化したドンチンを被り、黄金の炎太刀というあの時とは違う姿をした人間との決闘。
それが今まさに始まろうとする寸前、ニゴマルは自分でも予想しなかった笑みを浮かべていた。
あの時の続きを待っていたのか? ……分からない。
だが確実に言えるのは、屍暴君や亡霊騎王といった『不死の三傑』と戦った時とは違う感情があったのだ。
「――【米文字斬り】!」
その戦いの火蓋を切って落としたのはテンドウの方だ。
以前のような弱弱しい松明程度の青い炎とは違う。
たった一本の刀身だけで、凄まじい熱と威圧感を放ってくる黄金の炎太刀。
そこから『魔道無心流』によって一振り分増えた斬撃が生み出され、米の字をした灼熱の黄金の炎が迫りくる。
「【断絶蛮刀】」
先手を取ってきたその初見の大技に対して。
手だけでなく腕全体に魔力を纏わせ、自身も大技で対抗したニゴマルは……やはり笑みを浮かべてしまう。
一度目の戦いからわずか三カ月と少し。
あの時は何の興味も湧かなかった脆弱な存在が、下等生物と蔑んだ相手が――呪物で強化された自分に並ぼうとしていることに。
瞬間、凄まじい暴風が戦場に生まれる。
黄金の炎と、青黒い『怨嗟』の声を伴う魔力を纏った手刀がぶつかり合い、周囲の空気および滝や川の水をも吹き飛ばした。
……開幕の一合で分かる規格外の戦い。
その直後、少しの間が開くかと思いきや――また同じ大技同士が衝突し、両者を中心に破壊的な余波が広がっていく。
「……ヤハリ思ッタ通リダナ。火竜ノ息撃ドコロデハナイカ。コノ地上ニオイテ、最モ凄マジイ炎ニ成ッタトイウワケダ!」
唸るように叫び、ニゴマルが構え直す。
近くで息を吸うことすら躊躇うほどの灼熱や、自身の魔力ごと燃やされそうな危機的な感覚――。
これは百年前の奪還作戦で火竜族を前にした時でも感じなかったことだ。
そんな恐ろしい黄金の炎の斬撃と直接、ぶつかり合った右腕には傷一つない。
……が、残念ながら自身のぶ厚い筋肉と脂肪で守りきったわけではなかった。
サラサの『よろしく魔法』による身代わりだ。
本来ならその熱と威力で皮膚が焼けただれるところを、藁人形にダメージを肩代わりしてもらったのだ。
ゆえにニゴマルの魔力を纏った藁人形の方にほんの少し傷が入ったが……それもすぐ治っていく。
上位の腐肉族特有の高い再生能力である。
その効果は身代わりの方にも適用されるらしく、見る見るうちに痛んだ藁の部分が元に戻った。
「【怨恨痛打】」
その回復した右腕に加えて、左腕を使っての破壊的な連打を狙う。
両者の間に流れる川の水の飛沫が舞う中、一気に接近して川を跳び越えたニゴマルは――両掌に青黒い『怨嗟』の魔力を纏って猛攻を仕掛ける。
「何の、これしき!」
それをテンドウは難なく捌いてくる。
以前は受けることで精一杯だったはずが、今では一歩たりとも引く様子はない。
黄金に変わった炎太刀に加えて、基本となる剣技の上達――。
流れる水のようなその剣閃を見て、ニゴマルはまたも笑みを浮かべてしまう。
「俺ト真ッ向勝負デ渡リ合ウトハ……。腕ヲ上ゲタナ『炎ノ剣士』!」
「まあな。こちとら色々な死線をくぐり抜けてきたんだ。つうかお前の方こそ……この黄金の炎太刀とも素手で打ち合えるとかヤバイからな!?」
言葉を交わし、また打ち合う。
ニゴマルが本気で命を殺るつもりで攻撃しても、目の前の人間の小さな体がその場から弾かれることはない。
そうやって実際に拳と刃を交えたことで、ニゴマルは理解した。
自ら決闘を申し込んだ相手は、やはり『不死の三傑』と何ら遜色ない相手である、と。
(…………、)
だからあの時のように何も考えずに叩き潰せばいい、ということはもうできない。
テンドウのすべての動きを注意深く観察し、間合いやタイミングもしっかりとはかる。
もしそれを怠れば……今のニゴマルであっても黄金の炎に飲み込まれてしまうだろう。
「まあ、何となく分かっちゃいたけど……! やっぱりお前、メビナよりもさらに強いな!」
「ったく、オイラとテンドウの合体でクソ強くなったってのに! ……すべての攻撃が要注意です!」
と、一時的に激しい攻防が止まった中、その強敵たちがため息混じりに言う。
メビナというのが誰のことかはニゴマルは知らないが……とにもかくにも、向こうにとってもニゴマルは強敵に違いないようだ。
「……当タリ前ダ。俺ハ腐肉族ファミリーノ頭ナノダカラナ!」
凶暴に笑い、魔力と視線をすべてテンドウへと注ぐ。
そしていつものように掌を相手に向けて構えるも――これまでと違って両者の間には距離があった。
「【空葬撃】」
次に放った技は前回の戦いでは使わなかった、いや使う必要もなかった技だ。
『怨嗟』を伴う青黒い魔力が大きな掌から放出され、塊となってテンドウの上体を狙う。
「!?」
一方、遠距離攻撃があることに面食らったのだろう。
テンドウは一瞬、反応が遅れるも――目にも止まらぬ速さの突きを繰り出してくる。
威力が落ちる【火線突き】だ。
それでも糸を引くような黄金の炎の一撃は充分な威力を誇り、互いの攻撃を打ち消し合った。
――この軽めの攻防が計十回、さらに繰り返される。
どちらも牽制技ではあるも、牽制のレベルでは収まらない威力が衝突するたび、戦場に暴風が吹き荒れる。
魔力が半減状態であっても、元の魔力量が多いニゴマルにとっては些細な消費にすぎない。
テンドウに関してはそもそも炎太刀の魔力消費がないのだ。
なので魔力的には無限に撃てるため、ニゴマル以上に何の問題もない。
「こちとら鬼上官に鍛えられていたんだ! 根性はだいぶある方なんでな。いつまでだって付き合ってやるぞ!」
――だからこそ、まだ続く。
そこらの魔物なら一撃で仕留められる牽制技の嵐が、少しの間を置いてまた再開された。
(威力ハホボ互角カ。連射力デモ俺ニ付イテコラレルトハ……!)
どちらが上か、どちらが先に藁人形(自身の体力の半分)を削りきるのか。
その答えを早く知りたいと、ニゴマルは丸太以上に太い腕で宙を叩き、凶悪な魔力を放出する。
また連射力が高い牽制技の応酬の中、【米文字斬り】や【断絶蛮刀】などの大技も組み込まれ――戦いはさらに勢いを増していく。
その凄まじいまでの規格外な攻防は、いまだ街で眠る阿修羅地蔵が起きないか心配になるレベルだ。
「「「「……ッ――!」」」」
そんな決闘で生まれる破壊的な戦闘の余波だが――観戦者たちを巻き込む心配ない。
理由はロッポウにヒュウガ、ガガクとカグラに加えて、ジンロウタといった実力者の存在だ。
彼らが前で弾いているため、小さな南瓜頭族たちやサラサが吹き飛ばされることはない。
もちろんセイカについても……ゴザエモンとギュウベエの護衛によって完璧に守られている。
「そういやお前……あとジンロウタもか? ここまでの強個体アンデッドなのに、お前らは珍しく『呪い』にかかってないんだな」
と、苛烈な攻防が少しづつ緩んできた中で。
黄金の炎太刀の構えは解かないまま、いまだ余裕を崩さないテンドウが聞いてきた。
「……俺ハ罪ヲ犯シテイナイカラナ。不死ナル存在トハイエ、『呪イ』ナド掛ケラレルベキデハナイ。ソモソモ罪人ナド……アンデッドニ転生デハナク、地獄ニ落チルベキダロウ?」
「はは、たしかにな。そりゃ正論だぞ」
生前の罪で『呪い』を持つ者など、この世に存在してはならない。
テンドウからの問いで彼らの顔と罪を思い出したニゴマルは、笑みではない厳しい表情を浮かべた。
人間などすぐに罪を犯す、あるいは身勝手極まりない下等生物。
百年前のあの日、逃げ惑う孤児たちを肉の壁にした大人の姿を、ニゴマルは今も鮮明に覚えている。
……そもそも、ニゴマル自体は魔物の牙にかかって死んではない。
軍勢が迫る直前、人を巻き込みながら走っていた貴族を乗せた一台の馬車。
それに若き少年ニゴマルも轢かれて命を落とし――つまり人間の手で殺されたのだ。
(――ッ――)
それを再度、思い出したニゴマルの『怨嗟』を伴う青黒い魔力が唸りを上げた。
怒りを乗せるように思いきり地面を蹴り、腰布一枚だけの十メートルの巨体が音もなく標的に向かって跳びかかり――。
「――【断罪罰刀】」
ニゴマルが放つは渾身の切り札だ。
稀少性だけなら聖遺物以上となる、百年前の大惨劇によって産み落とされた呪物――『災禍ノ血怪晶』。
それを肉体に取り込み、百ものドクロの紋様が体に浮かんだ後、ニゴマルが習得した絶技である。
右腕と左腕、指先から肩まで魔力を纏わせた二本の極太の腕。
一切の武器を持たず、数多くの敵を屠ってきたそれを頭上で交差するように振りかぶると――跳びかかった勢いのままに振り下ろす。
「【居合炎月】!」
対するテンドウもまた最高火力の居合斬りを放ってきた。
納刀状態からの神速の斬撃――。黄金の炎が噴き出す勢いと『魔道無心流』により、さらに速度と威力を増した切り札で迎撃する。
――その二つが重なった瞬間、この決闘で最も激しい轟音と衝撃波が生み出された。
流れ落ちる滝も流れる川も瞬間的に干上がる。
冬の寒さで凍結した部分も、すべて砕けて飛び散っていく。
切り札と切り札による激烈な攻防の結果は――気持ちのいいくらいに互角。
互いの眼前でぶつかり合った一撃同士は、どちらの藁人形にもダメージが入ることを許さなかった。
――だが唯一、違いが一つだけ生まれる。
衝突によって発生した暴風の影響で、テンドウの体が空中に浮いたのだ。
ニゴマルは十メートル級の巨体ゆえにその場に踏ん張れた一方、遥かに軽いテンドウの体が後方に飛ばされる。
「――問題ねえ! テンドウ! 頭から落ちろ!」
「え!?」
そんなやりとりの声がニゴマルの耳に聞こえてきた。
その直後。南瓜な兜を被った頭から突き刺さるように地面と激突し、テンドウの全身が大きくバウンドすると、その勢いのまま宙で一回転。
曲芸のように体勢を整えて――今度こそ両足からキレイに着地した。
「ははっ、スゴイな。こんなにも衝撃を吸収できるのか!」
頭から地面に激突したダメージは……どうやらないらしい。
脳しんとうを起こした様子もまるでなし。南瓜頭王族の凄まじく頑丈な南瓜な頭の兜によって、どういう理屈か首の骨まで完璧に守られたようだ。
「俺ノ渾身ノ一撃サエモ……。フハハ! 想像以上ダ『炎ノ剣士』!」
一気に勝負を決めるつもりだった一撃を相殺されて、ニゴマルは悔しがるどころか逆に笑う。
おそらくは、いや確実に目の前のこの若者こそが人類最強で間違いない。
その主な理由である唯一無二の黄金の炎太刀は、どれだけ燃え上がっていてもいまだ底が知れず、今後もさらに伸びていくだろう。
つまりはまだ進化の途中――。呪物によって完成した自分とは違うのだ。
(人ノ身デココマデ強クナレルトハ……。種族ノ壁ナド、存在シナイトイウワケカ!)
だからか笑い、ニゴマルは全身の筋肉と脂肪の鎧に魔力を込める。
まるで腐った全身を蘇らせるかのように、体の隅々まで行き渡らせていく。
そして次に起きた展開は――互いに距離を詰めての接近戦だ。
ニゴマルは巨体からの掌底を突き落とし、逆にテンドウは黄金の炎太刀を振り上げる。
二本の腕と一本の刃は接触するだけだが、両者が纏う青黒い『怨嗟』の魔力と黄金の炎は、絡み合うように互いを押し込まんとする。
「ヌオオオオオ――!」
「うおおおおお……ッ!」
自然と腹の底から咆哮し、一発一発に魔力と気合いが乗る。
前回はテンドウだけだった猛々しい姿勢は、打ち負けまいとニゴマルからも生まれていた。
その両者が衝突する度に暴風が駆け抜け、足元の地面が大きく割れる。
どちらかが受け流そうと、あるいは正面から受け止めようと、周囲に与える暴力的な影響に変わりはない。
そんな手に汗握る拮抗した戦いの中で――バチィン! と。
青黒い魔力と黄金の炎、触れるだけでも致命的な二つが激しい破裂音とともに弾き合った。
直後。その勢いで体重の軽いテンドウの方が大きく後方に飛ばされたことで、両者の距離が再び開くことに。
「――フゥッ!」
……そうなることをテンドウは予想していたのだろう。
後ろに飛ばされる離れ際に、体勢が崩れながらも強引に技を放ってきた。
だがそれは最速の技である【火線突き】ではない。
けれど遠距離最強の【米文字斬り】よりはわずかに速い、一振り落ちの【大文字斬り】だ。
「ッ――、」
結果、ニゴマルは【断絶蛮刀】での迎撃のタイミングがほんの少しズレてしまう。
右腕を振るう途中で右胸部に黄金の炎が直撃。初めてまともに灼熱のダメージを喰らってしまった。
「グゥヌ……ッ!」
これで先に一本、テンドウに手痛い一発を入れられてしまう。
藁人形による身代わりで青黒い巨体に傷こそなくとも、自身の魔力を宿した藁人形に大きな亀裂が入った。
……が、まだこの程度で終わるはずがない。
体力に関しては当然、大型の腐肉族であるニゴマルの方が圧倒的に上である。
またダメージは重く圧し掛かったとしても、高い再生能力もあるため時間経過とともに回復はできるのだ。
「百年前、仲間ヲ失ウトイウ身ヲ焼クホドノ苦シミニ比ベレバ――マダマダダ!」
叫び、負けじと【怨恨痛打】の連打を見舞う。
自ら距離を詰めた接近戦で主導権を握るべく、ニゴマルは持てる力のすべてを解放する。
それでも力で強引には押しきれない。『暗殺怪人』と恐れられたあのニゴマルが、だ。
攻撃も防御もしっかりと腕のポイントに当てなければ、驚異的な黄金の炎に焼かれて逆にダメージが蓄積してしまうだけだ。
「たとえ保険アリの殺し合いだとしてもッ!」
「負けるワケにはいかねえんだ! ……です!」
――ニゴマルが圧倒的強者となってなお、それをさらに超えようとしてくるかつての弱者。
普通ならば受け入れられない、それこそ嫌悪感を抱いても不思議ではない状況のはずなのだが――。
(…………、フッ)
なぜ楽しい? なぜ清々しい?
徐々に追い込まれているはずなのに、ニゴマルはどうしても笑みを止めることができない。
――今、ニゴマルは完全に忘れていた。
裏切ったプリバトヤへの怒りも、故郷に居座る阿修羅地蔵という未知で強大な存在さえも。
(……ソウカ、俺ハ……。クダラン抗争ナドデハナク……正々堂々ノ、純粋ナ力比ベヲ求メテイタノカ)
人に殺されアンデッドに生まれ変わり、百年経って初めて気づかされた自身の欲求――。
体格に恵まれた少年時代、隣の区域のガキ大将と腕相撲をした時のように。
大人相手に相撲を取り、がっぷり四つで組み合った時のように。
それを理解したニゴマルはもう止まらない。
テンドウを好敵手と認め、一歩も引くことなく真正面からの打ち合いに応じる。
一発一発だけなら屍暴君の爆発の拳や、亡霊騎王の大剣の一撃も負けてはいなかった。
だが、高火力な攻撃を繰り出す回転数に関しては――目の前の好敵手は彼らを明らかに上回っている。
「――フゥッ!」
その激闘の中、テンドウの短く吐く息が聞こえてきた。
と同時に放たれたのは、テンドウの遠距離最強技の【米文字斬り】だ。
もう何度も見た灼熱かつ黄金の米の字の炎が、近い距離からニゴマルの残る体力を焼き払うべく襲い来る。
(何――ッ!? )
それを当然、ニゴマルは大技の【断絶蛮刀】で相殺しようとした。
だが振るった右腕には――これまでと違って一切の熱も衝撃も伝ってこない。
つまり、ニゴマルの攻撃が空振りに終わった。
何の手応えもなく宙を切り裂き、青黒い魔力の『怨嗟』の声が虚しく響くだけ。
……となればどうなるか? 凄まじい威力の炎の斬撃を全力で迎え撃とうとしたのだ。
その対象がまるで亡霊族のごとく実体がないとなれば――体勢が崩れることは避けられない。
「――【陽炎】。それはただの幻だ!」
そう叫んだテンドウはすでにニゴマルの懐に入っていた。
いわば見た目だけのただのハリボテの炎。ニゴマルは迫力だけでカン違いさせられたのだ。
それに対して必要のなかった迎撃を行ったことで、強靭な足腰を持ってしても崩れてしまった体勢――。
見事なまでの空振りに終わった結果、懐への侵入を許してしまったのだ。
「ッ!」
テンドウの姿は自身のでっぷりとした腹に隠れて見えていない。
ゆえに無理な防御はせず、慌てて飛び退こうとするも……一歩遅かった。
「【流舞散華】!」
刹那、ニゴマルにとってはこれまた初見の技が火を吹いた。
目にも止まらぬ斬撃の嵐は、その太刀筋と黄金の炎の残像で――ただただ美しかった。
(マダ、マダダァ……!)
圧倒的な美しさと火力に襲われるニゴマル。
それでも完全に体勢が崩れないのは、藁人形によるダメージの肩代わりか、あるいは十メートル級の屈強な体躯ゆえか。
ニゴマルは引かずにあえて踏み込む。
水が吹き飛んで露出した川底を足裏で掴み、やり返すべく掌底を叩きこもうとして――。
「はいはい、そこまで! ――勝負やめっ! だよ!」
最高潮を迎えていた決闘の中、流れ落ちる滝以外の音が戦場に響いた。
声の主は亡霊族の女児のサラサだ。
戦闘の余波から仲間たちに守られていた彼女は、凄まじい魔力と炎が入り乱れる戦場に向かって一歩前へ。
そして、その手に握られていた藁人形の一つ。
ニゴマルの魔力が宿っていた方が――胴体から真っ二つに千切れていた。




